日本電波工業(以下、NDK)は2026年2月17日、Stratum 3に準拠した温度補償型水晶発振器(TCXO)「NT1612SHC」の開発したと発表した。独自技術によって高温環境下での高い周波数安定性と超小型サイズを「世界で初めて」(同社)両立したという。
日本電波工業(以下、NDK)は2026年2月17日、Stratum 3に準拠した温度補償型水晶発振器(TCXO)「NT1612SHC」の開発したと発表した。すでにサンプル提供を開始していて、2027年1月の量産開始を予定する。
基地局やネットワーク機器では、温度変動による周波数ドリフトが通信品質に影響するため、広温度範囲で安定した基準クロックが求められる。またAIの処理データ増加に伴い、データセンター内部の発熱も大きくなっている。こういった背景から、高温環境での安定性、高精度、小型化を同時に満たす発振器の需要が高まっているという。
本製品では、NDK独自のフォトリソグラフィーによる高精度加工技術を採用し、水晶振動子の形状精度と加工再現性を高め、特性の均一性を確保した。また独自の温度補償技術と高信頼性プロセスによって、−20〜+125℃の広温度範囲で±280ppbの周波数温度特性を、1.6×1.2×0.45mmの超小型サイズで実現した。
NDKは「高温対応と小型化は相反する要件だが、NDKの独自技術によって、125℃環境下での高い周波数安定性とTCXOとして世界最小クラスの小型パッケージを、世界で初めて両立した。AIサーバや5G基地局といった温度変動の大きい環境でも、安定したクロックを供給できる」としている。
次世代データセンター向け水晶発振器 日本電波工業が開発
NDKとJAXA、国産の宇宙用QCMセンサー開発に向け共創を開始
AIサーバ向け差動クロック用水晶発振器、京セラ
IDT買収から7年、ルネサスがタイミング事業をSiTimeに売却
SoCパッケージに入る小型MEMS振動子 SiTimeが40億米ドル市場に参入Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング