今回は、キオクシアホールディングスの2025会計年度(2026年3月期)の通年業績を紹介する。
フラッシュメモリ大手キオクシアの持ち株会社であるキオクシアホールディングスは2026年5月15日に、2025会計年度(2026年3月期)第4四半期(2026年1月〜3月期)と同会計年度通期(2025年4月〜2026年3月期)の業績を発表した。本コラムの前回では、2025会計年度第4四半期(2026年1月〜3月期)の業績概要を解説した。今回は2025会計年度(2026年3月期)の通年業績を簡単にご報告する。
2025会計年度(2026年3月期)通期の売上高は前年比37.0%増の2兆3376億円である。2年連続で過去最高の通期売り上げを更新した。営業利益(Non-GAAPベース)は前年比93.4%増の8762億円である。過去(東芝メモリ時代などを含む)の最高額だった2017会計年度(2018年3月期)の4791億円を8年ぶりに更新した。売上高営業利益率は37.5%とかなり高い。前年と比べて11.0ポイント上昇した。なお過去最高の同利益率は2017会計年度(2018年3月期)の39.8%とさらに高い。同利益率の過去最高を更新する数値には、わずかに届かなかった。
なおキオクシアだけ(東芝メモリ時代を除く)でみると、営業利益(Non-GAAPベース)は2年連続で過去最高を更新しており、売上高営業利益率も2年連続で過去最高を更新したことになる。
増収増益には販売単価の上昇やAI推論向け需要増などが大きく寄与した。さらに生産性の継続的な改善、リファイナンスによる資本構成の改善といった内部努力が成果として現れたとする。
用途別の売上高では「SSD&ストレージ」(PC、データセンター、エンタープライズ向けSSDおよびメモリなど)向けが最も大きく、全体の58.3%を占めた。売上高は前年比37.5%増の1兆3626億円である。「スマートデバイス」(スマートフォン、タブレット、テレビなどの民生機器と車載機器)向けは全体の32.5%を占める。売上高は前年比51.7%増の7600億円と大きく伸びた。
「その他」(SDメモリカード、USBメモリなどのリテール向け製品と、Sandisk向け売り上げ(キオクシアとSandiskの合弁会社経由))向けは全体の9.2%を占める。売上高は前年比0.37%増の2150億円とほぼ横ばいだった。
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