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「ファウンドリーの実力」試されるIntel業績は回復基調に(2/3 ページ)

» 2026年08月10日 11時00分 公開
[Pat BransEE Times]

TSMCとは異なるモデル

 Fortinetは「Intelは、最初にどのような外部顧客を引き付けることができるのか」という点を明らかにする存在になるのかもしれない。Fortinetは、Intelに完成した設計を渡して、ウエハーを調達するだけのファブレス半導体メーカーではない。Fortinetがアーキテクチャやフロントエンドの設計を管理し、一方でIntelがバックエンド設計や製造を担うのだ。このような関係性は、ファウンドリーサービスとカスタムASIC開発とが組み合わさった形だといえる。

 Tan氏は業績発表の中で、Fortinetをそのように位置付け、「IntelのASIC戦略における力強い一歩だといえる」と説明した。また「Intelは、プロセッサIPや設計能力、ウエハー製造、先進パッケージングを組み合わせて、顧客向けに特化した製品を開発することが可能だ」と主張した。

 Zinsner氏は「Intelの特化型シリコン事業は、年間ランレートが20億米ドルに達しつつあり、そう遠くない将来には約40億米ドルに到達する可能性がある」と述べている。

 これは、IntelがTSMCとの競争と同様に、まず当面はBroadcomやMarvell Technologyなどのカスタムシリコンメーカー各社と肩を並べて競争する可能性があることを示している。ネットワークやサイバーセキュリティ、クラウドインフラ、自動車、産業などの各市場のシステムメーカーは、カスタムチップを必要とするが、AppleやNVIDIA、AMDのような自社設計リソースが不足している可能性がある。

 Intelはこれらのメーカーに、ウエハー製造だけにとどまらない幅広いサービスを提供することができる。

 HyperFRAME Researchのアナリスト・イン・レジデンス(Analyst in Residence)であるStephen Sopko氏は「Fortinetは、Intelが外部顧客を中心とする組織として適応していけるかどうかを試す存在になるのではないか」と述べている。

 同氏はEE Timesの独占インタビューの中で「Fortinetは、Intelが顧客の意見を積極的に聞き、顧客が求めるものを提供するためにノードを適用するということを示す、プルーフポイントになると考えられる」と述べた。

 Intelにとってそのような顧客対応力は、トランジスタ性能と同じくらい重要なものになるだろう。同社の製造部門はこれまで、自社設計やスケジュール、優先順位を中心として最適化されてきた。商業ファウンドリーは、Intelにはコントロール不可能な顧客ニーズに合わせて、自社のプロセスやツール、サポート組織を繰り返し適応させなければならないのだ。

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