Gartnerは、2026年の世界半導体市場が前年比92%増の1兆5552億米ドルに達するとの予測を発表した。AIインフラへの継続的な投資とメモリ価格の上昇が市場を大きく押し上げる。特にメモリ市場は8373億米ドルと、半導体市場全体の54%を占める見通しだ。
Gartnerは2026年8月24日(米国時間)、2026年の世界半導体売上高が前年比92%増の1兆5552億米ドルに達するとの予測を発表した。2025年の8090億米ドルからほぼ倍増する。2027年にはさらに1兆9399億米ドルまで拡大すると予測している。
GartnerのディレクターアナリストであるBen Lee氏は「半導体業界は根本的に新しい成長局面に入りつつある」とコメント。「AIインフラへの継続的な投資と、想定を上回るメモリ価格の上昇サイクルを背景に、市場の成長ペースが急速に加速している」とした。
特にAIデータセンター関連が半導体市場に占める割合は、2026年の36.5%から2030年には53%超まで高まる見通しだ。Lee氏は「AIインフラの拡大によって、半導体エコシステム全体への投資の在り方が変化するだけでなく、業界のアプリケーション構成も再定義されつつある」と説明している。
市場成長を最も大きくけん引するのがメモリだ。Gartnerは、2026年のメモリ売上高が8373億米ドルに達すると予測する。2025年の2201億米ドルから約3.8倍に拡大し、半導体市場全体に占める割合も2025年の27%から2026年には54%まで上昇する見込みだ。2027年には1兆755億米ドルと、初めて1兆米ドルを突破するとみている。
メモリのうち、2026年のDRAM売上高は前年比246.6%増、NAND型フラッシュメモリは同371.9%増になる見通しだ。2027年には生産能力増強も行われる見込みだが、AIインフラの導入拡大によってメモリ消費量も増加するので、需給は引き続き逼迫すると予測する。
GartnerのディレクターアナリストであるShrish Pant氏は「AIインフラによってメモリ市場の力学は根本的に変化した」と指摘する。2026年は価格上昇が市場拡大を加速させるほか、AIインフラ導入の継続、AIサーバ1台当たりのメモリ搭載容量の増加、広帯域メモリ(HBM)の堅調な需要によって、2027年以降もメモリ市場の成長が続くとの見方を示した。
一方、AIインフラの恩恵はメモリだけにとどまらない。AIクラスタの大規模化、高速化、消費電力の増加に伴って、CPUや通信向け半導体、パワーマネジメントIC、アナログ半導体、光インターコネクト技術などへの投資も拡大している。
Gartnerによると、メモリを除く半導体売上高は2025年の5890億米ドルから、2026年には前年比21.9%増の7179億米ドルに拡大する。2027年には8644億米ドルに達する見通しだ。
Lee氏は「AIは単一のデバイスカテゴリーだけに恩恵をもたらすのではなく、インフラスタック全体に半導体市場の機会を広げている」と説明している。
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