メディア

次は「ハイパーNA」 ASMLが示す露光装置の基礎と未来NA 0.75を開発中、導入は2030年以降(2/2 ページ)

» 2026年09月10日 11時00分 公開
[浅井涼EE Times Japan]
前のページへ 1|2       

0.75の「ハイパーNA」、2030年以降の方針

 高NAのさらに先に位置付けるのが「ハイパーNA」だ。ASMLはNA 0.75を計画し、既に開発を進めていることを明らかにした。一方で導入時期については2030年以降としながら、「顧客が必要とするタイミングや市場環境を見ながら判断する。まだ明確には決まっていない」とした。

 さらに、微細なパターンを形成できるだけでは、量産装置としては十分ではない。ウエハーを高速に処理するスループットと、何十層もの回路パターンを正確に重ねるオーバーレイ精度も重要になる。

 ASMLが示したロードマップでは、0.33 NAのEUV露光装置の生産性について、現在の「NXE:3800F」の260Wph(ウエハー/時)以上から、「NXE:4200G」で300Wph以上、「NXE:4200H」で330Wph以上へ高めていくとした。同時に装置間オーバーレイ(MMO)も0.9nm以下から0.8nm以下、0.7nm以下へと向上させる計画だ。

ASMLジャパン テクニカルマーケティングディレクター 永原誠司氏 ASMLジャパン テクニカルマーケティングディレクター 永原誠司氏[クリックで拡大] 出所:ASMLジャパン

 さらに高生産性プラットフォームとして、0.33 NAでは400Wph以上を目指す「NXE:4600」、高NAでは250Wph以上を目指す「EXE:5600」もロードマップに掲げた。微細化と同時に、装置1台当たりの生産能力を高めて製造コストを抑える狙いがある。

ASMLは「ナノインプリントも検討しEUVを選択」

 露光装置の微細化技術を巡っては、EUVだけでなくナノインプリントリソグラフィー(NIL)など別方式の開発も進められている。

 ASMLジャパン 代表取締役社長の藤原祥二郎氏はこうしたEUVと競合する方式について「ASMLでは20年以上前に、EUVを含めて次世代技術をどうしていくか議論した際、NILについても検討した。しかし、顧客の意見も聞きながら、最終的に量産現場で使える装置に仕上げることを考え、NILの利点も理解した上でEUVを選択した」と説明した。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.