Navitas Semiconductorが、10kV(1万V)級の次世代炭化ケイ素(SiC)IGBTを開発する米陸軍の「ALATTIS」プログラムに選定された。同社は独自の「Trench-Assisted Planar(TAP)」構造を活用し、SiC MOSFETから超高耐圧のSiC IGBTへと技術領域を広げる。
Navitas Semiconductor(以下、Navitas)は2026年9月28日(米国時間)、10kV(1万V)級の次世代炭化ケイ素(SiC)IGBTを開発する米陸軍の「ALATTIS」プログラムに選定されたと発表した。同社はSiCパワー半導体で展開してきた独自の「Trench-Assisted Planar(TAP)」構造を活用し、SiC MOSFETから超高耐圧のSiC IGBTへと技術領域を広げる。
ALATTIS(Accelerated, Large-Area, 10 kV SiC IGBT)は、10kV以上の超高耐圧SiCパワー半導体について、米国内での製造プロセスを開発、実行、検証するプロジェクト。設計、製造、テストを繰り返しながら、米国内で新たな製造プロセスの確立を目指す。
米陸軍研究所(Army Research Laboratory:ARL)がスポンサーを務め、統合実験技術アクセラレータ(Joint Experimentation and Technology Accelerator:JETX)が支援する。防衛および重要インフラ用途に展開する高出力パワーエレクトロニクス技術の進歩を目的としていて、10kV級SiC IGBTおよび、関連するPiNダイオード技術の開発を進める。
Navitasは、SiCパワー半導体を「GeneSiC」ブランドで展開。独自の「Trench-Assisted Planar(TAP)」構造を採用したMOSFETアーキテクチャを中核に、650Vから6.5kVまでの電圧定格をカバーしている。
同社はこれまで、2010年に6.5kV SiCサイリスタ、2012年に10〜15kV SiC PiNダイオードを開発したほか、2021年には6.5kV SiC MOSFETを商用化するなど、高電圧SiC分野でさまざまな成果を上げてきたとしている。
Navitasのシニアバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)を務めるSiddarth Sundaresan氏は「ALATTISによって、独自のTAP構造を採用し、先進的なPiNダイオード技術を統合した次世代10kV SiC IGBTを開発することで、SiC MOSFETを超えて当社のリーダーシップを拡大する」と述べている。
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