TDKは「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、網膜直接描画方式スマートグラス向けメタオプティクスミラーに加え、ロボティクス向けセンサーや非接触モニタリング可能な磁気抵抗センサーなど、最新のセンシングソリューションなどを紹介した。
TDKは「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、「CEATEC AWARD 2026」で経済産業大臣賞に選ばれた網膜直接描画方式スマートグラス向けメタオプティクスミラーや、最新のセンシングソリューションなどを紹介した。
TDKはAIエコシステム向けビジネスの拡大を成長戦略の最大のドライバーに掲げ、その一環としてフィジカルAI向けソリューションに注力する。展示されていたドイツNibotics製の多指多関節ロボットハンドは、トンネル磁気抵抗(TMR)角度センサーやMEMSジャイロ/加速度センサー、力覚用の3軸ホール磁気センサーなど、随所にTDKのセンサーを搭載する。
指先には圧力センサー/アナログマイク/薄膜NTC温度センサーを統合した触覚センサー統合モジュールを備え、押圧力やせん断力、触感、温度が検知可能だ。
TDKの担当者によると、ロボティクス向けセンサーで重要なのはサイズ、耐熱性、外部磁場耐性だという。「多指多関節ロボットハンドの場合、指1本につき約20個のセンサーを搭載する。実装基板も小さいため、1つずつが小型であることが大事だ。そのうえで電池の発熱や、モーターなど他の部品が発する磁場に耐える必要がある。これらのバランスをどうやって取るかが、開発における課題だ」(TDK担当者)
磁気抵抗(xMR)センサー「Nivio-S」を9個組み合わせた9軸磁気センサーシステムのデモとして、先端にコイルを仕込んだペンと樹脂製の立体迷路、迷路を再現したソフトウェアを用意。ペンで迷路をなぞると、ソフトウェア上でも動きを再現する。高さを含む座標に加えて、ペンの傾き具合や向いている方向までリアルタイムで再現していた。
同センサーシステムの大きな特徴が、壁などで遮蔽された状況下でも非接触/非破壊でモニタリングできることだ。例えば医療現場では、身体を傷つけることなく胃カメラやカテーテルの位置を把握することが可能。建物内の鉄筋の位置検出や、空港でのセキュリティチェックなど、さまざまな用途で活用できるという。
同センサーは実用化に向けて準備を進めていて、すでにサンプル出荷も行っている。TDK担当者は「カテーテルの先端位置検出技術はすでに世に出ているが、このセンサーシステムを使えば、より高精度な検出が可能だ。2027〜2028年頃の実用化を目指している」としていた。
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職人の暗黙知をフィジカルAIに 指先を捉えるグローブCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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