インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(以下、インフィニオン)は、AIデータセンター向けの半導体変圧器(SST)および半導体式遮断器(SSCB)に関する記者説明会を開催した。データセンターでの電力消費量の増加や再生可能エネルギーの採用などが進む中、SST/SSCBによる迅速かつスマートな制御が重要になるとする。
Infineon Technologies(以下、Infineon)の日本法人インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(以下、インフィニオン)は2026年10月29日、AIデータセンター向けの半導体変圧器(SST)および半導体式遮断器(SSCB)に関する記者説明会を開催した。
AIの発展に伴いデータセンターの電力需要は大幅に増えていて、2030年には約2000テラワット/時間と、世界中の電力需要の約7%をデータセンターが占めると予想される。これは2026年現在の日本やインドの全消費電力量とほぼ同等の水準だ。ほかにもグリーントランスフォーメーション(GX)の推進、産業を含むさまざまな分野での電動化などにより、世界の電力量は桁違いに増えると考えられる。
電気の周波数を一定に保つためには、発電量と使用量が常に釣り合っている必要がある。このため、電力会社などは実際の需要変動に応じて発電出力などを調整している。しかし、AIデータセンターでは計算負荷に応じて消費電力が短時間で大きく変動する場合があり、電力系統の需給調整が課題となっている。またGX推進の一環として、今後は発電量をコントロールしやすい火力発電を減らす代わりに、気候によって発電量が変動する不安定な再生可能エネルギーの採用が増える。
インフィニオンのインダストリアル&インフラストラクチャー事業本部マーケティング部で部長を務める藤森正然氏は「電力需要の急増と供給の不安定さを考えると、データセンターへの給電はエネルギー貯蔵システム(ESS)を活用したオペレーションになるだろう。データセンター側もさまざまな電源機器を組み合わせて電源を制御しないといけない。データセンターは単なる電力使用者ではなく、電力グリッドの一部だと考えるべきだ」と述べる。
「電力制御はスピードが命のため、AIなどによるデジタルシステムで素早く、広域で複合的に制御するためには、SSTやSSCBといった半導体デバイスを使うことが重要になるだろう」(藤森氏)
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