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2010年のエレクトロニクス市場、7分野に関する予測(半導体製造装置・太陽電池)ビジネスニュース 市場予測

2009年末から2010年にかけて、エレクトロニクス関連市場はどうなるのだろうか。各市場のアナリストによる7つの分野に関する予測のうち、2つの分野、半導体製造装置と太陽電池に関するものを紹介する。

» 2009年11月12日 11時00分 公開
[Mark LaPedus,EE Times]

 2009年末から2010年にかけて、エレクトロニクス関連市場はどうなるのだろうか。各市場のアナリストによる7つの分野に関する予測のうち、最後の2つの分野、半導体製造装置と太陽電池に関するものを紹介しよう。

半導体製造装置

 SEMIのアナリストであるChristian Gregor Dieseldorffによれば、2010年のウエハーの生産能力(前工程)では日本が世界シェアの26%を占めるという。この数値はディスクリート品を含む。

 世界シェアで日本に続くのは、台湾(19%)、米州(18%)、韓国(12%)、欧州と中東(12%)、中国(7%)、東南アジア(5%)である。

 「日本の生産能力のシェアは、2009年に25%であり、2010年も強さを失わない。2009年の生産能力は、200mmウエハー換算で月産380万〜390万枚に相当する。前処理工程向け製造装置に対する日本の支出額は、2009年に20億ドルに達した。2010年には約70%支出が増加し、30億ドルを超える可能性もある。300mmウエハー生産に対する投資が主な要因だ」(同氏)。

太陽電池

 米Gartner社のアナリストであるJim Hines氏と同Alfonso Velosa氏によれば、太陽電池産業の成長に期待が持てるという。「太陽電池産業に関して、全般的な印象を言えば、昨年生じた不振からの回復が始まったということだ。2010年と2011年については楽観的な見方が広がっており、期待が持てる」(Hines氏とVelosa氏)。

 「しかしながら、課題もある。プレーヤーの数が多すぎることだ。特に太陽電池モジュール分野では、当期の販売目標を下回ったことを説明しなければならないセールス・マネジャーやマーケティング・マネジャーが珍しくなくなるはずだ。欧州と合衆国の潜在市場は、長期的見てまだまだ広がっているものの、売り上げにつながるにはもう少し時間がかかりそうだ。例えば、合衆国については工場の建設などが必要だ。政府機関などの認可を受け、生産が始まり、産業が立ち上がるには時間がかかる。一覧の景気刺激策に基づく予算の執行が遅れる可能性もある」(両氏)。

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