米国の市場調査会社であるiSuppli社は、2010年に半導体購入額で世界第1位になる民生機器メーカーは、米Hewlett-Packard(HP)社であろうと予測している。
米国の市場調査会社であるiSuppli社は、2010年に半導体購入額で世界第1位になる民生機器メーカーは、米Hewlett-Packard(HP)社であろうと予測している。半導体購入額上位20社と、それぞれの金額は図1の通り。
iSuppli社によれば、2009年にフィンランドのNokia(ノキア)社から第1位の座を奪ったHP社が、2010年も第1位の座を守るだろうとしている。Nokia社は、2009年には第3位に順位を落としている。HP社は、2009年には半導体購入に109億9000万米ドルを費やしており、2010年にはさらに多い126億米ドルを半導体購入に充てると同社は予測している。
第2位は韓国のSamsung Electronics社だ。2009年は103億米ドルを半導体購入に費やし、2010年はさらに多い125億米ドルを費やすとiSuppli社は予測している。そしてiSuppli社は、2011年にはSamusung Electronics社が第1位の座を奪うと予測している。
第3位のNokia社に続いて米Apple社が、米Dell(デル)社を抜いて第4位に入ると見られている。2006年以前には半導体購入額ランキングのトップ10にすら入っていなかったApple社だが、2007年に「iPhone」を発売して以来、順位をどんどん上げてきた。iSuppli社は、2011年にはApple社がNokia社を抜いて第3位になると予測されている。
EMS(Electronics Manufacturing Service)企業の半導体購入額ランキングでは、台湾Foxconn Technology Group社、シンガポールFlextronics International社、米Jabil Circuit社、カナダCelestica社といった企業が上位を占めるとiSuppli社は予想している。第1位と予想されるFoxconn Technology Group社の2010年の半導体購入額は226億米ドルに達すると見られる。これは、2009年の190億米ドルから18.7%もの増加となる。
Foxconn社に次いで第2位に入るのはFlextronics社で、2010年の購入額は、2009年の64億米ドルから8.8%増となる70億米ドルと見られている。
iSuppli社は、民生機器メーカーとEMS各社合計の2010年の半導体購入額は、2桁の成長率を見せると予測している。民生機器メーカーの2010年半導体購入額は1779億米ドルまで上昇し、2009年の1570億米ドルから13%の増加となる見込みだ。
そして、iSuppli社によれば、EMS企業の2010年半導体購入額は、総額377億米ドルで、2009年の328億米ドルから15.1%の増加となる見込みだ。
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