米半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は、米商務省に大胆な目標を掲げた報告書を提出した。
その目標とは、2014年までに米国からの半導体輸出量を2倍にするというものだ。SIAは報告書の中で、この目標達成に向けた具体的な取り組みについて提言している。
SIAのプレジデントを務めるGeorge Scalise氏は、「半導体業界は、オバマ大統領が一般教書演説で述べた、今後5年間で米国の半導体輸出量を2倍にするという目標を強力に支援する」と発表した。SIAによると、過去5年間、半導体は米国の輸出品目の第1位の座を維持しており、年間平均輸出額は480億米ドルだという。
SIAは2010年6月15日、Brian Toohey氏を新しいプレジデントに任命したと発表した。Scalise氏は、2010年にSIAプレジデントの職を辞すると発表しており、Scalise氏辞任後はToohey氏が引継ぐ形となる。Toohey氏は、米国研究製薬工業協会(PhRMA:Pharmaceutical Research and Manufacturers of America)でシニアバイスプレジデントを務めた経歴を持つ。Toohey氏は、2010年7月19日にSIAのプレジデントに就任する予定だという。
SIAは報告書の中で、2014年には半導体の輸出量を2倍にし、年間輸出額を760億米ドルに引き上げるための取り組みとして、半導体市場の成長、米国に本社を置く企業の海外シェアの拡大、米国内の事業推進などの政策を提言している。
SIAによる提言は、以下のとおり。
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