CIS太陽電池を使った屋根置き型のモジュールである。施工費を引き下げる取り組みを進めた結果、低価格化に成功したという。
ソーラーフロンティアは、出力2.4kWの住宅向け太陽光発電システム「フロンティアパック 2400」を発売した(図1)。特長は施工費を含めた1kW当たりの導入コストが48万円と低いことである。国の補助金を利用すると、さらに41万円に下がる。
太陽光発電システムの価格を引き下げるには、施工費を抑える仕組み作りが課題であるとされてきた。住宅用の太陽電池商品に占める施工費の割合が、約1/2に達しているからである。
同社によれば、太陽電池モジュールのほか、周辺機器や施工一式を一括して発注することで今回の低価格を実現したという。
ソーラーフロンティアは昭和シェル石油の100%子会社であり、2010年4月に昭和シェルソーラーから現社名に社名を変更している。CIS(銅インジウムセレン)太陽電池の生産能力は年産80MW。年産900MWの工場を建設中であり、2011年に生産能力を年産1GWまで高める。
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