日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2010年6月23日、同社の16ビットマイクロコントローラーである「MSP430 G2xx Value Series」に向けた開発キット「LaunchPad」(図1)を発表した。マイクロコントローラーを接続する開発用ボードのほか、PCとの接続に使うUSBケーブル、16ビットマイコン「MSP430G2211」と同「MSP430G2231」などをセットにしてわずか4.3米ドルで入手できる点が特長。
開発用ボードは、20ピンまでのDIP(Dual Inline Package)に対応するソケットを備える。開発時には、ここにマイクロコントローラーを挿入し、開発用ボードをUSBでPCと接続する。PCで開発ツールを起動し、プログラムを作成したら、USB経由でマイクロコントローラーにプログラムを書き込める。USBから電源供給を受けるため、ACアダプタなどは不要だ。
ボード購入者は、専用Webページで米Texas Instruments社の「Code Composer Studio」や、スウェーデンIAR Systems社の「IAR Embedded Workbench KickStart」といった無償の開発ツールをダウンロードできる。
マイクロコントローラーにプログラムを書き込んだら、ソケットから取り外して自作のボードに取り付けて動かせる。また、開発用ボードはプッシュボタンやLEDなどを搭載しており、簡単なプログラムなら開発用ボードだけでテストできる。
付属する2つのマイクロコントローラーのうちMSP430G2231には、10ビットA-D変換器やコンパレータ、温度センサーなどのマイクロコントローラーが内蔵する機能を使うサンプル・プログラムをあらかじめ書き込んである。
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