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スマートグリッドへの投資額は2015年までに460億米ドルにビジネスニュース 市場予測

» 2010年07月12日 16時42分 公開
[EE Times]

 米国の市場調査会社であるABI Research社は最新リポートの中で、今後スマートグリッドへの投資が急増し、2015年までに世界全体の投資額が460億米ドルに達すると発表した。投資の大半は、送電と配電向けである。

 ABI Research社のNextGenグループでリサーチディレクターを務めるLarry Fisher氏は、同グループの新しい調査に関するプレスリリースの中で、「2015年までの累計で、世界全体で410億米ドルが電力の送電と配電のインフラに投資されるだろう。一方、スマートメーターの購入や設置に対する投資額は48億米ドルにとどまる」と指摘した。

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 ABI Research社のリポートは、北米や欧州、アジア太平洋、そのほかの地域を対象に、2010年〜2015年におけるスマートグリッド向け機器/サービスの市場規模を予測したものだ。送電や配電に向けたシステムだけでなく、スマートメーターや、同期フェーザや家庭内ネットワーク用チップセットに向けた部品の市場予測も掲載している。

 Fisher氏は、「産業界に設置されている電力インフラの多くは、60年〜80年前に製造されたものだ」と述べる。同氏は、「こうしたインフラの多くは時代遅れである。電力需要が高まっているいま、大規模なアップグレードを実施しなければ、今日かあしたにも、電力網における負荷管理の安全性と信頼性を確保できなくなる」と指摘した。

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