米Google社は2010年8月12日、携帯電話機などに用いる「Android」に音声コマンド機能「Voice Actions for Android」(英語版)を追加したと発表した。Androidを搭載したスマートフォンの価値を高めることが狙いだ。2010年6月に公開されたAndroidの最新版2.2(開発コード名「Froyo」)で利用できる。
追加した音声コマンドを利用すると、Androidスマートフォンのキーボードやタッチパネルを操作しなくても、音声で操作できる。例えばGPSナビゲーション機能を操作する場合は、"navigate to"とを発音した後に、住所を読み上げればよいという(図1)。同じように、Google検索機能の実行や地図の閲覧、宛先や本文の入力も含んだメールの送信、電話の発信、メモ書きなどが可能だ。
同時に、Webブラウザ「Google Chrome」とAndoroid携帯電話機を連携する仕組み「Chrome to Phone」を公開した。PC版はChromeの拡張機能をまとめた「Chrome Extension Gallery」からダウンロードできる。Android版はAndroidのソフトウエアをまとめた「Android Market」に公開した。Google Chromeの拡張機能として実装されており、Android 2.2で利用できる。
PC上で閲覧したWebページのうち、再度アクセスしたいものをAndroid携帯電話機に送信できる。例えば、外出先で参照したい地図ページを送信しておけば、出先で簡単に閲覧できる。このほか、「YouTube」の動画再生、後ほど内容を再確認したい記事のしおり代わりに使うといった場合に役立つという。
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