総事業費は約6億円。CIS薄膜太陽電池パネルを約1万2500枚用い、年間発電量は約120万kW時を予定する。CIS薄膜太陽電池の設置容量(kW)当たりの年間実発電量(kWh)は、一般に他の方式の太陽電池と比べて約8%高いという。
国際航業ホールディングス(国際航業HD)は、2010年9月、宮崎県で出力1MWの太陽光発電所「都農第2発電所」の建設を開始した(図1)。2011年2月に完成する予定。同社の子会社である宮崎ソーラーウェイが建築主であり、総事業費は約6億円、年間発電量は約120万kW時を予定する。売電先は電気事業者であるエレット。
宮崎県児湯郡都農町に残る長さ約3.6kmの旧リニア宮崎実験線ガイドウェイに太陽電池パネルを敷設する。昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアが製造したCu(銅)とIn(インジウム)、Se(セレン)を含むCIS薄膜太陽電池パネルを約1万2500枚用いる。
国際航業ホールディングスは、2010年4月に稼働を開始した「都農第1発電所」では、CIS薄膜太陽電池の他に、多結晶Si(シリコン)太陽電池と薄膜Si太陽電池を用いている。今回CIS薄膜太陽電池に一本化した理由として「発電実績がよかった」(同社)ことを挙げた。ソーラーフロンティアによれば、CIS薄膜太陽電池の設置容量(kW)当たりの年間実発電量(kWh)は、一般に他の方式の太陽電池と比べて約8%高いという。
ソーラーフロンティアは、CIS薄膜太陽電池を2010年8月31日に運転を開始した新潟市の「メガソーラー発電所」(1MW)にも供給している。今後は2012年に運転開始を予定する東京電力の「米倉山太陽光発電所(仮称)」(10MW)に供給予定である。
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