アナログ/パワー半導体の受託生産を手掛けるJSファンダリが、東京地裁に破産を申請した。東京商工リサーチによると、負債総額は約161億円だ。
アナログ/パワー半導体の受託生産を手掛けるJSファンダリが2025年7月14日、東京地裁に破産を申請した。東京商工リサーチによると、負債総額は約161億円だ。
JSファンダリは、日本政策投資銀行や伊藤忠商事が出資する投資ファンド、マーキュリアホールディングスの中核子会社マーキュリアインベストメント(以下、MIC)や産業創成アドバイザリーらの提携によって2022年、「日本初の独立系ファウンドリー」として設立したファウンドリー専業企業だ。
JSファンダリはアナログ/パワー半導体の国内サプライチェーンの強靭化および、国内の研究/教育機関におけるアナログ/パワー半導体の研究/開発の支援によって日本の半導体発展に貢献する事を目的として掲げ、国や新潟県も補助金を出す予定とされていた。
同社はonsemi子会社であるオン・セミコンダクター新潟から新潟工場(新潟県小千谷市)を取得し半導体の受託生産を行っていたが、東京商工リサーチによると、2023年12月期は売上高約31億4000万円に対して最終赤字13億7200万円を計上するなど、採算面で課題があった。2024年10月からはSiCウエハー事業における業務提携を開始。海外企業と資本提携交渉を進めたものの破談となったため、今回の措置となったという。
マーキュリアホールディングスは「JSファンダリに対し営業面、資金面、経営管理面とさまざまなサポートを行ってきた。しかしながら昨今の為替情勢、米国関税問題、JSファンダリの主力製品であるパワー半導体の需要低迷等により、経営不振が続いていた。そのような状況下、JSファンダリにおいてこれ以上の事業継続は困難という判断となり、本日破産手続開始の申立てがなされた」と説明。MICとして、引き続き職員の再就職支援をはじめ最大限のサポートを行っていくとしている。※)
※)2025年7月14日午後9時25分追記
JSファンダリとオキサイド、SiCウエハー国産化目指し協業
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