アーム(ARM)は、組み込み機器の総合展示会「Embedded Technology 2010(ET2010)」(2010年12月1日〜3日にパシフィコ横浜で開催)で、ARMプロセッサで動かすLinux/Android向けソフトウエアの統合開発環境「Development Studio 5(DS-5)」を使ったデモを展示した(図1、図2)。
DS-5を使うことで、Linux/Androidを採用した機器向けに、カーネルやドライバ、ミドルウエア、アプリケーションソフトウエアを統一環境で、開発できる。DS-5には、「Application Edition」、「Linux Edition」、「Professional Edition」という3つのEditionがあり、Application EditionとLinux Editionは、すでに提供を開始している。Linux Editionは、2010年10月下旬に提供を始めたばかり。Professional Editionについては、2011年第1四半期に提供を開始する予定である。
「DS-5を使えば、ARMプロセッサを搭載した機器の性能を最大限に引き出す機能を豊富に用意している」(同社の説明員)という。例えば、DS-5のApplication Editionでは、Linuxのアプリケーション・ソフトウエアのデバック機能を新たに追加した。
さらに、DS-5にはARMプロセッサで動かすLinuxアプリケーションソフトウエアのパフォーマンスを最適化する「Streamlineパフォーマンスアナライザ」と呼ぶ機能を用意した。ソフトウエア開発者は、グラフィカルユーザーインタフェイスに従って作業すれば、Linuxのドライバやライブラリ、アプリケーションソフトウェアを容易に最適化できるという。
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