NAND型フラッシュメモリの推進団体である「NVMHCI(Non-Volatile Memory Host Controller Interface)Working Group」は、フラッシュメモリ利用のSSD(Solid State Drive)の利用拡大を狙った仕様「NVM Express 1.0」を策定した。
NAND型フラッシュメモリの推進団体である「NVMHCI(Non-Volatile Memory Host Controller Interface)Working Group」は、フラッシュメモリ利用のSSD(Solid State Drive)の利用拡大を狙った仕様「NVM Express 1.0」を策定した。PCI Express接続のSSD向けに最適化されたレジスタ・インタフェースや、コマンドセット、機能群を定義する。
NVMHCI Working Groupは、PCI Expressインタフェースを利用したSSDの幅広い採用を促進するために同仕様を策定した。NVMHCI Working Groupには現在、業界を手動する70社以上の企業が参加しており、Cadence、シスコシステムズ、デル、EMC、富士通テクノロジー・ソリューションズ、IDT、インテル、Marvell Technology Group、マイクロンテクノロジー、マイクロソフト、Nvelo、オラクル、Pliant Technology、PLX Technology、サムスン電子、サンディスク、SandForce、STEC、Violin Memoryが中心メンバーとなっている。
NVMHCI Working Groupは「NVM Expressは、相互運用性のある標準的なインタフェースとして多くのメリットをもたらす」と主張し、次のように説明している。「OSベンダーはさまざまなベンダーが提供するデバイス向けに、1つのドライバを記述するだけで済むようになり、機器メーカーはさまざまなサプライヤーが提供するデバイスに、1つの共通した機能群を搭載できるようになる。標準ドライバを搭載することで動作検証にかかる時間を短縮でき、機器メーカーは同じテスト手法を用いて複数のデバイスのテストを実施できるため、製品化までの時間を短縮することが可能となる」。
NVM Expressに対応したLinuxの標準ドライバはすでに提供されている。Nveloは現在、マイクロソフトのWindows OS向けのNVM Express標準ドライバの開発に取り組んでおり、2011年第3四半期にα版をリリースする予定だという。
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