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NANDフラッシュの標準化団体、メモリインタフェース規格の新版を発表メモリ/ストレージ技術 NAND型フラッシュメモリ

NAND型フラッシュメモリの標準化団体「Open NAND Flash Interface(ONFi) Working Group」は2011年3月15日(米国時間)、NANDメモリインタフェース規格の新版「ONFi 3.0」を発表した。

» 2011年03月18日 19時42分 公開
[Mark LaPedus,EE Times]

 NAND型フラッシュメモリの標準化団体「Open NAND Flash Interface(ONFi) Working Group」は2011年3月15日(米国時間)、NANDメモリインタフェース規格の新版「ONFi 3.0」を発表した。ONFiは、民生機器やコンピュータプラットフォーム、産業システムなどへのNANDフラッシュメモリの組み込みの容易化に取り組む業界団体である。

 このONFi 3.0では、不揮発性DDR2(NV-DDR2)インタフェースを採用し、従来のNANDフラッシュメモリの転送速度の2倍に当たる、最大400Mバイト/秒の転送速度を実現するという。前バージョンである「ONFi 2.1」の転送速度は166Mバイト/秒〜200Mバイト/秒だった。

 ONFi 3.0は、これまでのONFi規格と同様に、NANDベースの機器設計を簡易化することを目的に策定された規格で、従来規格と後方互換性がある。ONFi 3.0は将来的に、ECC(誤り訂正コード)制御回路を内蔵した「ECC Zero (EZ-NAND)」インタフェースもサポートする予定だという。ECC制御回路の仕様は変化が激しく、ホストコントローラで変化に対応対するのは難しいが、EZ-NANDはメモリ側にECC制御回路を搭載するため、ホスト側の負荷を軽減できる。

 ONFi 3.0のこの他の特長については、同団体の発表資料(この発表資料へのリンク)で参照できる。

 ONFi Working Groupは、ハイニックス・セミコンダクター、インテル、マイクロン、台湾Phison Electronics、サンディスク、ソニー、スパンションをはじめとする80社以上の企業が参加して2006年5月に設立された。現在のメンバー企業は100社を上回る。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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