Broadcomが、ファブレス半導体企業のNetLogic Microsystemsを買収すると発表した。これによって、Broadcomは、組み込み向けマルチコアプロセッサなどの製品ラインアップの拡充を狙う。
Broadcomは2011年9月12日、米国のファブレス半導体企業であるNetLogic Microsystemsを約37億米ドルで買収すると発表した。NetLogic Microsystemsの株主は同契約の下、1株当たり50米ドルを受け取る。
Broadcomは今回の買収によって、ナレッジベースプロセッサや組み込み向けマルチコアプロセッサなどのポートフォリオの拡充を狙う。
買収契約は既に、BroadcomとNetLogicの取締役会から承認を得ており、国内外の規制当局の認可やNetLogicの株主の同意といったクロージングコンディションが満たされれば、2012年前半にも完了する見通しだという。
Broadcomのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるScott McGregor氏は、発表資料の中で「NetLogicの買収はBroadcomの事業戦略に適合するもので、最先端の技術の獲得や財務の大幅な改善などが期待できる。当社の株主にとっても、あらゆる面で意義のあるものとなるだろう」と述べている。
また、NetLogicのプレジデント兼CEOであるRon Jankov氏は、「この契約は、当社の顧客企業や株主、従業員にとって好機となる」と語った。
Broadcomによると、同社の保有する現金および現金等価物は、2011年第2四半期末の時点では約38億米ドルだが、同年第3四半期末には約42億米ドルに増加することになるという。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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