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amsのASICを採用したContinentalの衝突防止システム、価格は400ドル人とくるまのテクノロジー展2012

オーストリアのアナログICベンダーamsは、同社のICが採用されたContinental(コンティネンタル)の衝突防止システムを展示した。同システムは400米ドルと安価なことを特徴とする。

» 2012年05月24日 22時51分 公開
[朴尚洙,@IT MONOist]

 オーストリアのアナログICベンダーamsは、「人とくるまのテクノロジー展2012」(2012年5月23〜25日、パシフィコ横浜)において、同社のASICが採用された車載システムを展示した。amsの旧社名はaustriamicrosystemsで、5月16日にブランド変更を発表したばかり(関連記事)。

 展示した車載システムの中で最も目を引いたのは、Continental(コンティネンタル)が開発したレーザーレーダーを用いた衝突防止システムである。amsは、レーザーレーダーの送受信や信号増幅を行うフロントエンド回路と信号処理回路、それぞれを集積した2個のASICを供給している。フロントエンド回路のASICはSiGe(シリコンゲルマニウム)プロセスで、信号処理回路のASICはCMOSプロセスで製造した。

 Continentalの衝突防止システムは、時速50kmまでの相対速度に対応しており、検知精度は15cmである。VolvoやFord Motor、Volkswagenなどが採用している。最大の特徴は価格で、衝突防止システムとしては極めて安価な400米ドルとなっている。

 この他、電磁誘導センサーの信号処理回路としてamsのASICを採用している、BMWのアクセルペダルも披露した。

 amsでセールス&マーケティングのシニアバイスプレジデントを務めるEric Janson氏は、「当社は、センサーのアナログ信号を変換してデジタル回路で処理するのに必要なセンサーインタフェースとなるASICを中心に事業を展開している。現在は、日本国内の自動車メーカーやティア1サプライヤ向けの展開も強化しており、受注件数はプロジェクトベースで昨年の2倍に増えた」と述べている。

Continentalの衝突防止システムのメインユニットamsのEric Janson氏 左の写真は、Continentalの衝突防止システムのメインユニットである。amsのASICを2個使用している。右の写真は、amsのEric Janson氏である。(クリックで拡大)

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