今回は中国カメラメーカーのInsta360、DJIが発売した最新の全天カメラ搭載ドローンなどを分解する。さまざまなメーカーが全天カメラを販売しているが、市場を見るとInsta360単独で60%以上、中国メーカーだけで95%以上のシェアを占めている。
今回は2025年後半から2026年前半にかけて実製品に搭載された複数チップの開封情報を取り上げる予定だったが、一部チップの入手に手間取ってしまい(日本では未発売のもの)、チップ開封もその分遅れてしまったので、来月以降の報告とさせていただきたい。取り上げる予定は、インテルの18Aで製造される「Panther Lake」、Qualcommの「Snapdragon X2 Elite」、Appleの「M5 Pro」「M5 Max」、HUAWEIの「Kirin 9030」、Samsung Electronics(以下、Samsung)の「Exynos 2600」などだ。入手に手間取ったのはExynos 2600で、買い直しを行ったため遅くなってしまった。
ちなみに、調査のために海外から輸入することの多い弊社では、過去に笑えないものが届いたこともある。某GPUボードを購入した際に、GPUボード実機は存在せずGPUボードを撮影した紙が一枚だけ入っていたことがあった(その後返金された)。今回は最新プロセッサ開封が間にあわなった場合に行うと告知していた、全天カメラ(前後上下360度の映像を撮影できるカメラ)を搭載する最新ドローンなどを報告する。
図1は中国のInsta360の全天カメラと、Insta360監修の全天カメラ搭載ドローン「Antigravity A1」の様子である。2010年代に多くの全天カメラが多くのメーカーから発売された。その1つが2014年創業のInsta360だ。他にもリコーの「THETA」、Samsungの「Gear 360」、韓国LGの「360 CAM」など、続々と全天カメラが発売されている。しかし現在、圧倒的なシェアを持っているのがInsta360だ。60%超えのシェアとなっており、中国メーカーだけで市場の95%を超えるシェアを持つ。
Insta360は全天カメラだけでなく、Web会議用カメラ、対象物追従型カメラ、ジンバルカメラなど次々と製品を発売し、今や中国カメラを代表する巨大ブランドの1つになっている。2025年年末に全天カメラを搭載したFPV(First Person View:ゴーグルで空撮映像をリアルタイムで味わえる)ドローンのAntigravity A1が発売された。ラスベガスで開催された「CES2026」でアワードを獲得するなど、多くの賞を受賞した話題の製品だ。全天カメラがドローンの上下に搭載され、フライト中の上下の映像を見ることができるものとなっている。空撮ドローンのトップメーカーである中国DJIに先んじて、Insta360が全天ドローンを発売したことも大きな話題となっていた。
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