Texas Instruments(TI)は、プロジェクターなどで利用されている同社のDLP技術を、車載情報機器向けの表示デバイスとして展開する。ヘッドアップディスプレイ(HUD)や、曲面ディスプレイを持つ製品などに最適だという。
Texas Instruments(TI)は、米国ネバダ州ラスベガスで開催中の「2013 International CES」(2013年1月8〜11日)において、プロジェクターなどで利用されている同社のDLP(Digital Light Processing)技術を、車載情報機器向けの表示デバイスとして展開する方針を明らかにした。
TIがDLP技術の適用を目指しているのは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ディスプレイメーター、カーナビゲーションシステムなどが組み込まれているセンターコンソールなどである。特にHUDについては、「DLPで用いているマイクロミラー構造によって、競合する技術と比べて明瞭かつ輝度の高い表示を実現できるとともに、広い視野角や高い色再現性も持ったコンパクトなHUDの開発が可能になる」(TI)としている。
ディスプレイメーターやセンターコンソールに適用すれば、赤外線カメラとARMのアプリケーションプロセッサコア「Cortex-A15」とマイコンコア「Cortex-M4」を2個ずつ搭載する「Jacinto 6」などと組み合わせることにより、マルチタッチ対応のタッチスクリーン機能や、曲面ディスプレイをはじめとする自由な形状のディスプレイを実現できる。液晶ディスプレイでは難しい、ダイヤルやスイッチをディスプレイ上に組み込んだデザインも可能だという。
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