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» 2014年04月04日 10時10分 公開

フランスの医療関連企業、注目の10社が集結全身の3Dスキャンから歯のインプラント技術まで(2/4 ページ)

[村尾麻悠子,MONOist/EE Times Japan]

管を挿入する位置を“シミュレーション”

 IMACTIS(イマクティス)は、IVR(Interventional Radiology)を支援するソフトウェアとハードウェアを提供する新興企業である。IVRとは、X線や超音波による画像、CTを見ながら体内に細い管(カテーテルや針)を入れて治療する方法だ。大々的な手術を必要としないが、管を入れる場所や角度を特定するため、何度もCTスキャンを行う場合が多く、それが患者の負担になっている。

IMACTISのStephane Lavallee氏

 IMACTISの「CT-Navigation」は、CT画像とセンシング技術を組み合わせ、管を入れる場所や角度をシミュレーションできるシステムである。センサーを搭載した小型の機器「ニードルホルダー」を、管を挿入したい箇所に置くと、実際にその場所から管が挿入されたときの角度が画面に表示される。IMACTISのStephane Lavallee氏は、「CT-Navigationによって、IVRの精度が上がる他、大型装置で全身のCT画像を何度も撮影する必要がないので患者の負担も減る」と述べている。

「CT-Navigation」を使用して、管を挿入する位置をシミュレーションできる。手に持っている青色の機器が「ニードルホルダー」 出典:IMACTIS

歯のインプラント技術で最先端を行く

IDIのFredericque Robin氏

 IDI(アイディーアイ)は、30年近く歯科インプラントの技術を手掛けている。同社のFredericque Robin氏は、「チタンなどの合金を使用したインプラントや、特許を取得したインプラント用ドリル、シリコンでできたインプラント用パッケージなどを開発し、歯科インプラント業界では大きな功績を残してきた」と語る。

 歯科インプラントは、ドリルで骨に穴を開け、そこにインプラントを埋め込むというのが一般的だ(現在は、ドリルを使わないインプラントも増えている)。IDIが特許を取得したインプラント用ドリル「RBS」は、ストッパーを付けることで、掘った深さが分かるようになっている。これにより、ドリルで穴を開ける手術をより安全に行えるようになったという。

 IDIは、インプラントの研修やトレーニングも行っている他、2013年11月には、インプラント技術のカンファレンスも開催した。

左はインプラント用ドリル「RBS」。緑の部分がストッパーになっている。右はシリコン製のインプラント用パッケージ(クリックで拡大)

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