沖電気工業(OKI)は、センサーネットワーク構築に向けた920MHz帯無線通信モジュールおよび同モジュールを内蔵したマルチホップ無線ユニットを「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」に展示した。暗号化技術により、無線ネットワークの安全性を高めることができる。
沖電気工業(OKI)は、「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」(2014年5月14〜16日、東京ビッグサイト)において、センサーネットワーク構築に向けた920MHz帯無線通信モジュールおよび同モジュールを内蔵したマルチホップ無線ユニットを展示した。暗号化技術により、無線ネットワークの安全性を高めたのが特長だ。
IEEE802.15.4/4g規格に対応した920MHz帯マルチホップ無線ユニットは、見通しの良い環境だと電波の到達距離が直線で最大1kmと長く、電波の回り込み特性にも優れているため、ビルや工場、倉庫などの広いエリアでも少ない台数で対応することができる。通信インタフェースはRS485に対応したモデルも用意しており、製造現場にあるデータ収集装置や各種センサーと直接接続することができる。
MACレベルで暗号化に対応し、データの盗聴や改ざんを防止する技術も組み込まれている。「セキュアなネットワークを構築できるのが当社製品の強みの1つ」(説明員)と話す。アンテナは、設置場所などに応じてスリープアンテナ、ルーフトップアンテナ、平面アンテナを選ぶことができる。
同社ブースでは、OKIソフトウェア製の遠隔作業支援システム「RemoteSupport」も紹介した。作業現場で行われている内容を、作業者がスマートフォンなどカメラ機能付き携帯端末で撮影し、遠隔地にいる責任者や作業監督者に映像を送信すれば、監督者はその映像を見ながら、音声や画面上のポインタで現場に作業指示を出すことができるシステムだ。「これまではメールで指示を受けるケースもあったが、現場の映像を共有することで、より確実に効率よく指示することが可能になる」(説明員)という。
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