「Renesas DevCon JAPAN in Osaka」では、「ホーム(家庭)」に関する展示として、ヘルスケア通信規格「Continua(コンティニュア)」に準拠したシステムや、ペットや家族の健康状態をモニタリングするサービスなどが紹介された。
前回に続き、ルネサス エレクトロニクス(以下は「ルネサス」と呼称)の顧客向け講演会兼展示会「Renesas DevCon JAPAN in Osaka」(以下は「デブコン大阪」と呼称)から、同社の最新ソリューションを紹介する。既に説明したように、デブコン大阪の展示会場は以下の6つのカテゴリで構成されていた。
(1)「最新製品情報/ロードマップ」
(2)「エコシステム」
(3)「シティ」
(4)「ホーム」
(5)「オフィス」
(6)「ファクトリー」
前回までで、(1)の「最新製品情報/ロードマップ」から(3)の「シティ」までの主な展示をレポートした。今回は(4)の「ホーム(家庭)」に関する主な展示を紹介する。このカテゴリで目立っていたのは、ヘルスケアに関するソリューションと、モーター制御に関するソリューションである。
ヘルスケアに関するソリューションでは、ヘルスケア機器とPCやスマートフォンなどを無線で接続する通信規格「Continua(コンティニュア)」に準拠したシステムの展示が注目を集めていた。生体のさまざまな情報(脈拍数、体温、血糖値、血圧、血中酸素濃度など)をセンシングし、デジタル値に変換してホストマシンに無線で送信する。このような端末を、ルネサスのマイコンと、回路情報をソフトウェアで設定可能なアナログ回路技術「Smart Analog」で具体化する。
展示ブースでは、生体情報をセンシングする腕バンド型の端末(試作品)から、ノートPCに生体情報をリアルタイムで送信してノートパソコンのディスプレイで表示してみせていた。
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