キーサイト・テクノロジーは、2015年5月20〜22日に開催される「TECHNO-FRONTIER 2015」(千葉・幕張メッセ)で、ノイズ対策、電源向けに取りそろえる総合的な測定ソリューションを展示する。「今まで見えなかったノイズが見える」(同社)という電源ノイズアナライザなどに注目が集まりそうだ。
2015年5月20〜22日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2015」(テクノフロンティア/会場:千葉・幕張メッセ)が開催される。
TECHNO-FRONTIER 2015の開催に先立ち、アイティメディアが運営するモノづくり/エレクトロニクス関連メディア「EE Times Japan」「EDN Japan」「MONOist」では、TECHNO-FRONTIER 2015の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。
今回紹介するのは、2014年8月にアジレントの電子計測事業が会社分割して誕生したキーサイト・テクノロジーだ。
>>3メディア合同「TECHNO-FRONTIER 2015特集」
キーサイト・テクノロジーは、TECHNO-FRONTIER 2015におけるEMC・ノイズ対策技術展と電源システム展の2展示会に出展する。
EMC・ノイズ対策技術展ブースでは、EMI関連コンプライアンス(規格)試験/プリコンプライアンス試験対応用の測定器だけでなく、機器開発時に役立つ電源ノイズアナライザ、赤外線サーモグラフィ、ADS回路シミュレータなど総合的なノイズ対策ソリューションの展示を行う。
注目の1つが、電源ノイズアナライザだ。電源にのったノイズは機器の安定性、EMI性能に大きく影響する。一方で、電源にのったノイズは電源電圧によりオフセットが掛かり、今まで安定して測定する手法がなかった。その中で、キーサイトは、電源電圧のオフセットをキャンセルする技術を盛り込み、「今まで成しえなかった精度で電源にのったノイズを測定できる」という電源ノイズアナライザ「Infiniium Sシリーズ オシロスコープ+パワーレールプローブ N7020A」を開発。TECHNO-FRONTIER 2015で展示を行う。
基板開発時に効率よく熱源を特定できる「U5855A TrueIR 赤外線サーモグラフィ」もノイズ対策ソリューションの1つとして展示する。ノイズ発生源は熱を持つことが多いため、サーモグラフィはノイズ対策としても有効なためだ。同サーモグラフィは320×240ピクセル相当の高解像度とハンディタイプの使い勝手を兼ね備え、価格も約40万円からと、高い価格性能比も実現している。
さらに、パワーエレクトロニクスの回路設計時のノイズシミュレーションが可能なADS回路シミュレータ「ADS2015」も展示する。ADS2015ソフトウェアは、実際の基板データを使用することにより、インバータなど電源系回路で発生するノイズのシミュレーションが可能になり、回路設計時に有効なノイズ対策が行える。
その他、帯域幅510MHzを持つ「N9040B UXAシグナル・アナライザ」(リアルタイムスペアナ)や複数のポイントで同時ノイズ測定を可能とする4チャネル対応の「M9290A CXA-m PXIe 掃引型・スペクトラム・アナライザ」なども出品する。
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