アンリツは「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」で、3CC CA(キャリアアグリゲーション)と2×2 MIMOを搭載したLTE-Advanced対応端末の試験を1台で行える無線機テスター「MT8821C」を展示した。将来的には、4CC CAにも対応する予定だという。
アンリツは「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」(2015年5月27〜29日、東京ビッグサイト)で、携帯電話機などの無線の特性を測定するラジオコミュニケーションアナライザ(無線機テスター)「MT8821C」を展示した。同年5月26日に発表したばかりの新製品である。
MT8821Cは、3つの異なる帯域を束ねるキャリアアグリゲーション、3CC CA(Component-Carrier Carrier Aggregation)と2×2 MIMOを搭載したLTE-Advanced対応端末の、RF送受信試験や最大スループット試験を、1台で行えることが最大の特徴だ。従来機種である「MT8820C」を使って同じ試験を行う場合、3台必要になる。MT8821Cならば1台で済むので、スペースとコストを削減できる。UI(User Interface)も全面的に見直し、タッチパネルを採用した。MT8821Cの上限周波数は6GHzで、帯域幅は160MHz(送信および解析)。
販売は既に開始していて、本体価格は420万円。これに、必要な試験用ソフトウェアをオプションとして追加していく。参考価格として、LTE-Advanced向けの3CC CA/2x2 MIMO測定構成は、2120万円。なお、MT8821Cは、リモートコマンドなどでMT8820Cと互換性があり、MT8820Cで使用していた試験冶具やソフトウェア資産を生かせる。
なお、今後は4つの異なる帯域を束ねる4CC CAにも対応する予定だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.