続いて紹介するのは、相性を趣味ではなく“体の動き方”で決めるサービス「シンクロフルフル」である。シンクロフルフルのシステムは、まず加速度センサーで測定した体の動きのデータをGR-CARRYからスマホに送る。そのデータをスマホ上でエントロピーによる統計処理を行い、サーバに上げる。サーバ上に上げられたデータを照合して、自分の近くにいるユーザーと相性のマッチングが行われる仕組みだ。
シンクロフルフルチームは、「男女に限らず、私たちは良い出会いを常に求めている。最初は、趣味や職種、見た目から入る人が多いけれど、必ずしも良い出会いにつながるとは限らない。だったら、動物的な部分に立ち返って、体の動き方が似ている人は生まれたときから相性が良いのではないかという仮説を勝手に立てた」と語る。
シンクロフルフルは発表前に落として蹴ってしまったらしく、デモを見ることはできなかった。短い期間でスマホにデータを上げて、エントロピーによる統計処理を行い、サーバのデータと相性のマッチングまで行う機能まで完成させていた。
最後に紹介するのは、「うえきバッジ」チームの「バッジ&マッチ」である。バッジ&マッチのコンセプトは、“OSさんの頼れる部屋友”。「バッジ」は振動と水分、温度、明るさをセンサーで検知して、そのデータを「マッチ」と呼ぶ小型端末に送る。マッチは、振動とLAN、Bluetoothのゲートウェイ、IFTTTのメッセージング機能を持っている。
バッジ&マッチは多くの用途がある。1つ目は地震センサーだ。バッジ&マッチを机の片隅に飾っておくと、いつも地震を見守ってくれる。持ち主が遠くに居たとしても、マッチがスマホのSMSへアラートを送ってくれるのだ。
2つ目は、侵入センサー。バッジをドアノブにかけて、ドアが少しでも揺れると振動を感知して、バッジはマッチに知らせる。マッチは地震のときと違い、自分が揺れていないことが分かるので、ドアの侵入アラートとして持ち主にメッセージを送ってくれる。
3つ目は、植木鉢の水分センサーである。バッジは水分センサーが付けられるので、植木鉢に刺しておくと、植木鉢の水分の様子を通知してくれる。植木鉢を放置していると、振動センサーが感知して「寂しい」といったメッセージも送る機能を持つ。
今回は詳しく紹介できなかったが、眠くてうとうとすると電話帳からランダムに電話をかける帽子「うとうと帽子」や、鍵にGR-CARRYをつけることで、鍵を無くしてもスマホで探すことができるアイデアなどが紹介されていた。
発表後は、いよいよ審査員による投票! 審査は、各審査員がそれぞれのチームの名前が書かれた投票ボックスにボールを入れていく形で行われた。
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