東京コスモス無線部門が独立、モノワイヤレスに : 無線モジュール「TWE-Lite」を継承 (2/2 ページ)
「これまでは秋葉原の電子部品ショップなど、主に“B to C”の販売チャネルを通じて拡販し、そこから、ターゲットにする中小規模メーカーとのビジネスを開拓し、“B to B”の売り上げを徐々に増やしつつある状況だ。2016年度には年間1.5〜2億円規模の売上高を見込み、4〜5年後には売上高10億円、そして将来的には100億円規模の企業へと成長させたい」とする。
さまざまなオプションがそろう無線モジュール「TWE-Liteファミリ」
事業強化策としては、「まずは、これまで国内に絞っていた事業領域を海外へと拡大させる」(モノワイヤレス副社長 奥村成吾氏)という。ネット通販サイトを通じ、海外販路を確立する方針で、「2016年前半には、英語対応のWebサイトやTWE-Liteユーザー同士が交流するコミュニティーサイトを立ち上げ、グローバルなサポートを提供する予定」とする。さらに、1〜2年後をメドに「これまで以上に、簡単にIoTデバイスを構築できる“プラットフォーム”を開発し、展開する」(奥村氏)という。
齋藤氏は「TWE-Liteとともにソフトウェアを提供することで、より簡単に無線対応を実現できる環境を構築してきたが、まだまだ、無線や回路を知らないユーザーが簡単に使えるという領域ではない。現在、開発している“プラットフォーム”は、特定用途での要件をほぼ満たす完成されたハードウェア、ソフトウェアで構成する“ターンキー型無線ソリューション”。将来的には、こうした“用途特化型のプラットフォーム”を多数そろえることで、事業規模を拡大させていく方針だ」としている。
電卓用ソーラーパネルで動く無線モジュール
東京コスモス電機は、独自無線モジュール「TWE-Liteシリーズ」のオプション基板として、小型ソーラーパネルをTWE-Liteシリーズの電源として接続できるエナジーハーベスト(環境発電)制御基板「TWE-EH-Solar」を発売した。
IoTの世界を容易に実現、スマホ/タブレットに接続しやすいUSBスティック状の無線モジュール
東京コスモス電機は、USBスティック状の無線モジュール「ToCoStick」を発売した。2.4GHz帯に対応し、通信距離は見通しで500m。USB端子を備えていることで、PCやスマートフォン、タブレット端末に簡単に接続できるので、センサーデータをPCに集録するなど、モノのインターネット(IoT)に必要なシステムを容易に構築することが可能だ。
もう邪魔にならない、“マッチ棒アンテナ”を寝かせた無線モジュール
東京コスモス電機は、DIP型IC形状のIEEE802.15.4対応無線モジュール「TWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)」として、通信距離や実装スペースに応じてアンテナを選択できるよう従来品と異なるアンテナ/アンテナ接続用コネクタを備えた製品(3種)を発表した。
電子工作好きに火をつける、“マッチ棒アンテナ”付き無線モジュール
東京コスモス電機(TOCOS)は、無線モジュールとマッチ棒大のアンテナをDIP型ICの形状の基板に搭載した、「TWE-Lite DIP」を発表した。ブレッドボードやユニバーサル基板に差し込むだけで、簡単に無線機能を実現できる。外部のマイコンと接続したり、ソフトウェアのインストールや各種設定を行ったりする必要がない。
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