東京コスモス電機は、独自無線モジュール「TWE-Liteシリーズ」のオプション基板として、小型ソーラーパネルをTWE-Liteシリーズの電源として接続できるエナジーハーベスト(環境発電)制御基板「TWE-EH-Solar」を発売した。
東京コスモス電機は2014年6月17日、超低消費電力/小型を特長とする独自無線モジュール「TWE-Liteシリーズ」のオプション基板として、小型ソーラーパネルをTWE-Liteシリーズの電源として接続できるエナジーハーベスト(環境発電)制御基板「TWE-EH-Solar」を発売した。最大出力電力6mWという電卓で使用される小型ソーラーパネルをつなぐことで、電池レスの無線センサー端末や無線リモコンを実現できる。
同社は、2010年から新規事業として、IoT(モノのインターネット)市場に向けた無線モジュール事業を展開。“超低消費電力、小型で、よく電波が飛ぶ”というコンセプトで、独自の無線モジュール「TWE-Lite」を2013年に製品化(関連記事:1円玉より小さいZigBee対応無線モジュール、通信距離は1km)。2.4GHz帯無線(IEEE 802.15.4)ベースで、送信電流15.3mA、受信電流17.0mAという低消費電流を実現。さらに、独自通信ソフトウェア「ToCoNet(トコネット)」やさまざまな形状のモジュール、アンテナオプションをラインアップするなどし、IoT向け無線開発を手軽に行えるプラットフォームを構築してきた。
そして、今回、新たなオプションとして、TWE-Liteの電源を電池ではなく小型ソーラーパネルでまかなうための制御基板であるTWE-EH-Solarを製品化した。「TWE-Liteは、15mA程度の送信電流、わずか数m秒の通信時間で1回の通信が行える他にない超低消費電力の無線モジュール。その超低消費電力性を生かして、なかなか市場では実現されていない電池レスの無線センサー端末/リモコンなどを手軽に実現してもらうために、TWE-EH-Solarを開発した」と製品化の狙いを話す。
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