セッション14(キャラクタライゼーション、信頼性、歩留まり)のテーマは、「フラッシュと新規デバイスのキャラクタライゼーションと信頼性」である。最先端デバイスの特性を解析した研究成果の発表が相次ぐ。
ベルギーのimecは、サブ10nmと微細なFinFETのキャリア分布を3次元的に捉える手法を開発した(講演番号14.1)。走査型広がり抵抗顕微鏡(SSRM)を改良した観察手法である。空間分解能は1nmに達する。
米国のThe Pennsylvania State UniversityとUniversity of California, Santa Barbara、IntelとインドIIT Bombayで構成される共同研究チームは、ヘテロ接合トンネルFETの3次元構造を原子オーダーで解析する手法を報告する(講演番号14.2)。GaAs0.4Sb0.6/In0.65 Ga0.35Asヘテロ接合トンネルFETのトンネル接合の急しゅん性と、ソースの不純物濃度分布のランダムばらつきを推定した。分解能は2.4nmである。さらに、HfO2、HfO2-ZrO2、ZrO2といった高誘電体ゲート膜のPBTI特性を評価した。
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