中村氏は次に、2015年12月16〜18日に東京ビッグサイトで行われる「SEMICON Japan 2015」の説明を行った。2015年で39回目を迎え、展示会規模は2014年を上回る出展企業700社、来場者6万5000人の見通しがたったという。
特別展「WORLD OF IOT」では、多くのIoTキープレーヤーが出展。中でも、「テスラモーターズジャパンが実際に車を展示するのは、大きな見どころだ」(中村氏)と語る。また、2014年は「中古装置パビリオン」だった展示を新しく「Sustainable Manufacturing Pavilion」に変更。IoT需要で注目される200mm設備にスポットライトをあて、中古製造装置関連企業や関連サービスによる出展を行うとしている。
同展示会の「INNOVATION VILLAGE」では、ピッチコンテストやデモ展示を通じて、スタートアップとベンチャーキャピタルのビジネスマッチングを行う。また、大学生や大学院生を対象に、社会人1〜2年目の若手社員から将来の進路としての半導体業界を紹介する「SEMICON未来College」も行われる。中村氏は、「大学生や大学院生にとっては、半導体業界は低迷しているという印象があると思う。今回、各企業の若手社員から話を聞くことで、半導体業界の魅力を感じてほしい」と語った。
最後に、中村氏に「SEMICON Japan 2014」で盛り上がりを見せたミニマルファブ*)について聞くと、「ミニマルファブは、日本の中小装置メーカーが集まって作った、“日本にしかできない”技術。0.5インチのウエハーを使って少量多品種で製造でき、設備投資は10億円と既存のファブと比べて大幅に下げることができる。今回のSEMICON Japan 2015でも、注目の出展の1つである」と答えてくれた。
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