半導体製造装置の出荷額、韓国を台湾が追い抜く:2015年4〜6月
SEMIは、半導体製造装置の2015年第2四半期(4〜6月)の世界総出荷額を発表した。これによると、総出荷額は前四半期比1%減の93億9000万米ドル。地域別では台湾が23億4000万米ドルで前四半期最大市場だった韓国を追い抜いた。
SEMIは2015年9月15日、半導体製造装置の2015年第2四半期(4〜6月)の世界総出荷額を発表した。これによると、総出荷額は93億9000万米ドルとなり、前四半期に比べて1%減となっている。前年同期と比較すると、2%減となった。また、半導体製造装置の受注額は102億米ドルで、前四半期比6%減、前年同期比では2%増となっている。
最大市場は台湾に
地域別にみると、台湾の出荷額は前年同期比6%減となっているが、前四半期比29%増で23億4000万米ドルとなった。2015年1〜3月に台湾を8億米ドルあまり上回っていた韓国は、前四半期比25%減の20億米ドル。台湾が韓国を追い抜く形となった。
日本の出荷額は、前四半期比12%増の14億米ドルとなっている。前年同期比で見ると、40%の増加である。
半導体製造装置の地域別出荷額
|
2014 4〜6月 |
2015 1〜3月 |
2015 4〜6月 |
台湾 |
24.8 |
18.1 |
23.4 |
韓国 |
17.3 |
26.9 |
20.0 |
北米 |
23.2 |
14.7 |
15.5 |
日本 |
10.0 |
12.6 |
14.0 |
中国 |
10.3 |
11.6 |
10.4 |
その他地域 |
5.0 |
4.3 |
5.3 |
欧州 |
5.7 |
6.9 |
5.2 |
合計 |
96.2 |
95.0 |
93.9 |
(単位:億米ドル) 出典:SEMI/SEAJ |
なお、今回発表した半導体製造装置の総出荷額は、SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、世界100社以上の半導体装置メーカーから毎月提供されているデータを集計したものである。数字は丸めているため、合計値が合わない場合がある。
関連記事
半導体製造装置の2015年第1四半期出荷額、前期比7%増
半導体製造装置の2015年第1四半期の出荷額は、前四半期比7%増の95億2000万米ドルだった。仕向け地別では、中国が前四半期比73%増と大きく伸びた。
2015年6月の電子部品出荷額、前年同月比12.8%増へ
電子情報技術産業協会(JEITA)は、2015年6月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。世界出荷額は前年同月比12.8%増の3324億円となり、受動部品、接続部品などが前年と比べて伸びた。品目別では、アクチュエータが前年比39%増の222億円と伸びが著しい。
2015年の半導体市場は前年比3.4%増と予測、日本も緩やかに成長へ
世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)は、2015年の半導体市場予測を発表した。2015年はこれまでの最高を達成した2014年から緩やかな成長が継続すると予測されている。日本の半導体市場も円ベースで前年比2.0%増と緩やかに成長し、市場規模約3兆7550億円となるとみている。
2014年の半導体材料市場、3年ぶりに増加
SEMIによると、2014年の世界半導体材料市場は443億米ドルと、前年比で3%増加した。2011年以来、初めての増加になったという。最も半導体材料を消費した地域は台湾で、日本は2位となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.