今回、2次側の制御ICとGaN-HEMTの間に、新しくタイミングを制御する回路を導入。制御ICが生成する電圧の波形を調整することで、高速動作による損失電流発生を抑制でき、GaN-HEMTの低い動作抵抗を生かしながら、適切なタイミングで電流を出力できるという。これにより、ACアダプターの効率を高め、小型/高出力化を実現している。
さらに、GaN-HEMTの特性を生かしたことで無駄な電力を削減。米国エネルギー省が2016年2月に施行する外部電源(EPS)の効率基準「Level-VI」にも対応可能になるという。CO2排出量が削減され、環境負荷低減にも貢献するとしている。
富士通研究所は今後、同技術の小型/高効率化を進め、2017年度中の実用化を目指すという。ノートPCなど高出力な回路への展開も進める予定。今回試作したACアダプターは、2015年12月10〜12日に開催される「エコプロダクツ2015」に展示予定である。
重さ60gの超小型ノートPC用ACアダプタを開発
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