今回から、2016年1月から2月にかけて米国で開催される半導体関連の国際学会「ISSCC(IEEE International Solid-State Circuits Conference)」を紹介していく。基調講演は、ムーアの法則や5G携帯電話、自動車通信などがテーマになっている。
2016年1月31日〜2月4日に、米国カリフォルニア州サンフランシスコで半導体の研究開発に関する世界最大の国際学会「ISSCC(IEEE International Solid-State Circuits Conference)」が開催される。毎年2月に開催されるISSCCは半導体技術者のコミュニティーにおける恒例のイベントで、今回で第63回を数える。参加者はおよそ2500〜3000人になるとみられる。
ISSCCのメイン・イベントである技術講演セッションは、2月1〜3日に予定されている。595件の投稿から選ばれた、200件の開発成果が一般講演のセッションで披露される。技術講演の他には、デモンストレーション・セッションやパネル討論、基礎講座(チュートリアル)、専門講座(ショートコース)などのサブイベントが予定されている。
2月1日の技術講演セッションは、午前の基調講演(プレナリーセッション、セッション1)から始まる。いずれも招待講演である。今回は、4件の講演が予定されている。最初の1件は、IntelのWilliam M. Holt氏による、ムーアの法則をテーマとする講演である(講演番号1.1)。次の1件は、XeroxのSophie V. Vandebroek氏による、IoE(Internet of Everything)に関する講演である(講演番号1.2)。それからNTTドコモの尾上誠蔵氏による、5G(第5世代)携帯電話通信技術に関する講演が続く(講演番号1.3)。最後はNXP SemiconductorsのLars Reger氏による、自動車間通信とセキュリティに関する講演で締めくくる(講演番号1.4)。
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