Huawei(ファーウェイ)は、Deutsche Telekom(ドイツテレコム)と共同でミリ波(73GHz帯)を用いたMU-MIMOのライブデモを実施したと発表した。ライブデモでは、最大70Gビット/秒の通信速度を実現し、MMFA技術により同一時間/同一周波数での送受信を可能にしたという。
Huawei(ファーウェイ)は2016年2月18日(スペイン、バルセロナの現地時間)、ミリ波(73GHz帯)を用いたマルチユーザーMIMO(MU-MIMO)技術のライブデモを実施し、最大70Gビット/秒の通信速度を達成したと発表した。
ライブデモは、MMFA(Meta-Material based Focal Array)技術を利用し、制御可能な指向性のあるペンシルビームを生成。モバイル環境で動的なビーム追従機能の試験を実施した。ユーザーをビーム特性で分離することで、同一時間/同一周波数での送受信を可能にした。これにより、各ユーザーに20Gビット/秒の高速通信を提供できるという。
ファーウェイは、Deutsche Telekom(ドイツテレコム)と共同でライブデモを行っている。ドイツテレコムは2015年3月、パートナー各社とともに5Gの要素技術を評価する「5G:haus」プログラムを開始。今回のライブデモも、5G:hausの枠組みの一環で行われている。
ドイツテレコムの最高技術責任者であるBruno Jacobfeuerborn氏は、「今回のデモの成功により、5Gのイノベーションの1つであるミリ波を活用したMU-MIMO技術の具体的な性能を証明できたことをうれしく思う。当社は、5Gの実現を目指してパートナーとともにイノベーションを進め、先端技術の評価を行っていく」とリリース上で述べている。
ファーウェイとドイツテレコムは今後も、無線インタフェースとネットワークアーキテクチャの主要技術などを含む5Gシステムの研究と検証を共同で進めていくとした。
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