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多くの機能を1チップで実現するコーデックLSIソシオネクストが開発

ソシオネクストは、市場が大きく成長している映像伝送用機器向けに、「H.264/AVC」方式の映像・音声データのデコード、トランスコード、エンコードなどの信号処理機能を1チップで提供するコーデックLSI「SC2M15」を開発したと発表した。2016年9月末から量産出荷を開始するという。

» 2016年09月07日 13時30分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]

市場が大きく成長する映像伝送用機器向け

 ソシオネクストは2016年9月6日、「H.264/AVC」方式の映像・音声データのデコード、トランスコード、エンコードなどの信号処理機能を1チップで提供するコーデックLSI「SC2M15」を開発したと発表した。

 デジタル放送に加えて、IP(Internet Protocol)による映像配信やインフラ監視など、映像伝送用機器は用途の広がりとともに市場が大きく成長している。それに伴い、高い安定性やシステムコスト低減などの拡大する要求に対応するため、ソフトウェアベースからハードウェアベースのアーキテクチャへ移行が進みつつある。このような映像伝送機器向けに、「長年にわたり蓄積した信号処理技術を基にLSIを開発した」とする。

 SC2M15は、H.264方式、フルHD映像と音声データの3系統同時トランスコード処理や、1080i60、2Mビット/秒の低ビットレートでの高画質エンコードを実現し、映像伝送用コーデックとして必要十分な基本性能を備えている。また、シリアルインタフェース経由で外部CPUから制御が可能なスレーブタイプであり、セキュリティや医療用、ビデオキャプチャーなど、さまざまなニーズに対応する機器を容易に開発することが可能だ。

コーデックLSI「SC2M15」 (クリックで拡大) 出典:ソシオネクスト

 パッケージは、35mm角サイズのFC-BGAを採用。量産開始は、2016年9月末からとなっている。同社はリリース上で、「今後も拡大が見込まれる映像伝送機器市場において、ナンバーワンソリューションプロバイダーを目指す」としている。

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