Samsung「Galaxy Note 7」を分解:USB Type-C搭載、IP68相当の防水(1/2 ページ)
iFixitが、Samsung Electronics(サムスン電子)の最新スマートフォン「Galaxy Note 7」を分解した。
「Galaxy Note 7」(クリックで拡大)
2016年第2四半期(4〜6月)のスマートフォン出荷量(米調査会社のIDC調べ)において、復調の兆しを見せたSamsung Electronics(サムスン電子)。同社が2016年8月に発表したばかりの最新スマートフォンが「Galaxy Note 7」だ。
Galaxy Note 7は、前世代の「Galaxy Note 5」と同じ5.7インチの有機ELディスプレイを搭載。プロセッサは、「Galaxy S7 edge」同様、Qualcommの「Snapdragon 820」あるいは「Exynos 8890」が採用されている。RAMは4Gバイト。バッテリー容量は3500mAhである。Galaxy Noteシリーズとしては初めて、IP68相当の防水、防塵(ぼうじん)に対応した機種でもある。さらに、USB Type-Cコネクターを搭載していることも特長だ。
グローバルでは2016年8月19日に発売されているが、発火や過熱問題によって出荷が止まっていると、同年9月1日(米国時間)付のReuters(ロイター通信)が報じている。
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、Galaxy Note 7を分解しているので、メインボードを中心に紹介したい。
まず、メインボードの表面に実装されている主なデバイスは次の通りだ。
メインボード表面(クリックで拡大) 出典:iFixit
- 赤色:Samsung Electronicsの4Gバイト LPDDR4 SDRAM。QualcommのSoC(System on Chip)「Snapdragon 820」の上に積層されている
- オレンジ色:SamsungのUFS 2.0対応64Gビットメモリ。「KLUCG4J1CB-B0B1」と刻印
- 黄色:Avago Technologiesのマルチバンド・マルチモード・モジュール「AFEM-9040」
- 緑色:NXP SemiconductorsのNFCコントローラーIC「67T05」
- 水色:QorvoのRFモジュール「QM78064」、フロントエンドモジュール「TQF6260」、受信モジュール「QM63001A」
- 青色:Qualcommのオーディオコーデック「WCD9335」およびDSP「DBMD4」
- ピンク:村田製作所のフロントエンドモジュール「FAJ15」
メインボード裏面に搭載されている部品は、次の通りである。
メインボード裏面(クリックで拡大) 出典:iFixit
- 赤色:SamsungのWi-Fiモジュール「3420S7 G707A3」
- オレンジ色:WacomのタッチコントロールIC「W9018」
- 黄色:ZF10 110630 0625
- 緑色:QualcommのPMIC(パワーマネジメントIC)「PM8996」「PM8004」
- 水色:Qualcommのエンベロープトラッカー「QFE3100」
- 青色:QualcommのRFレシーバーIC「WTR4905」「WTR3925」
- ピンク:IDTのワイヤレス給電レシーバーIC「P9221S」、PB02 603PD9 1625ELn、パワーIC「MAX77838」
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