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データは語る、鉄道飛び込みの不気味な実態世界を「数字」で回してみよう(35) 人身事故(1/11 ページ)

「鉄道を使った飛び込み自殺」が減らないのなら、いかにしてそれを避けるか、というのが重要になります。そこで「ビッグデータ手動解析」と「人間知能“EBATA”」を駆使して、人身事故から逃れる方法を検証してみました。ところがその先には、がく然とする結果が待っていたのです。

» 2016年10月21日 11時30分 公開
[江端智一EE Times Japan]
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「世界を『数字』で回してみよう」現在のテーマは「人身事故」。日常的に電車を使っている人なら、1度は怒りを覚えたことがある……というのが本当のところではないでしょうか。今回のシリーズでは、このテーマに思い切って踏み込み、「人身事故」を冷静に分析します。⇒連載バックナンバーはこちらから


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読書におすすめ、「自殺対策白書」

「自殺対策白書」の表紙

 夜寝る前、読書でちょっとリラックスするために、自分の気にいった本を2〜3冊ほどベッドや布団の横に置いている人もいるかと思います。コミック、小説、あるいは好きなアイドルの特集号など、いろいろあると思います。

 しかし、「自殺対策白書(内閣府発行)」を、ベッドの脇において、寝る前にページを捲っているのは、世界広しと言えども私だけだと思います。

 自殺は、自らの意思、あるいは、心の病や脳機能の故障によって、自分ではない外部の物理的な力を利用して、自らを死に至らしめるという行為で、しかも、生物の中では、人間だけが自殺をします。

 ですから、「自殺対策白書」は、「人間」をデータとしてまとめている一冊であり、人間を理解するのに、最もてっとり早い1冊であると思います。

 「数字はちょっとなぁ」という人でも、グラフや表が山のように記載されているのでお勧めできます。少なくとも、いわゆる文豪といわれる者たちの書物 ―― 恐しく読みにくい文章で、ロジカルに記載されておらず、憎悪を覚えるほど長い ―― よりは「自殺対策白書」をお勧めします。

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