マイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2016」(2016年12月14〜16日/東京ビッグサイト)は、2016年の開催で40周年を迎える。主催者であるSEMIジャパンの代表を務める中村修氏に、その見どころなどについて聞いた。
2016年12月14〜16日、マイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2016」が、東京ビッグサイトで開催される。半導体製造装置・材料に関しては、前工程から後工程まで網羅する展示会であり、今回で40回目を迎える。主催者であるSEMIジャパンの代表を務める中村修氏に、その見どころを聞いた。
SEMICONにおける世界のテーマは、2014〜2015年に掲げていた「without limits」から、今回は「CONNECT」に変わっている。中村氏によると、ここでいう“CONNECT”は、業界を超えたつながりが今後、より重要になることを指すという。
例えば、2015年10月には、SEMIにとって初となる戦略的パートナー協定をFlexTech Allianceと締結している。FlexTech Allianceは、2008年に設立されたFlexible Hybrid Electronics(FHE)産業を促進する団体だ。FHEとは、従来のIC構造とプリンテッドエレクトロニクスを組み合わせた製造技術である。SEMICON Japan 2016においても、繊維や医療などの分野でFHE関連の出展が行われるようだ。中村氏は、「FHEを1つの軸として、新しい展開が広がっていくことが“CONNECT”の1つの例」と語る。
また、SEMICONには地域ごとのテーマも用意しており、日本では「地図はここにある。さあ、ビジネスの新大陸へ」という言葉を掲げている。「様変わりするエレクトロニクス業界の中で、SEMICON Japan 2016に来場していただければ、世の中の動きや業界のトレンド、日本の強さを感じることができる」(中村氏)としている。
SEMICON Japan 2016は、「スーパーシアター」「WORLD OF IOT」「製造イノベーションパビリオン」「持続可能なモノづくりパビリオン」「イノベーションビレッジ」「MIRAI GAKKO」で構成されている。
スーパーシアターは、各企業のエグゼクティブによるキーノートが行われる。オープニングは、IBM ResearchのDario Gil氏と筑波大学の助教授でメディアアーティストの落合陽一氏が対談。落合氏は2016年11月で29歳。中村氏によると「40年の歴史の中で、20代の方がキーノートに登壇するのは初めて」という。
「半導体エグゼクティブフォーラム」では、東芝 副社長でストレージ&デバイスソリューション社長の成毛康雄氏と、村田製作所 取締役の岩坪浩氏に加えて、TSMCのCTO(最高技術責任者)を務めるJack Sun氏が登壇する。他にも、中国市場の動向を伝える「SEMIマーケットフォーラム」や、サイバーセキュリティ関連の「ITフォーラム」、東京オリンピックに向けた「テクノロジートレンドフォーラム」などが行われる。
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