年末休みモードということで、私が気になっているIoTデバイスを10個紹介します!
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2016年も残すところあと数日となりました。読者の方々にとって、どのような年となったでしょうか。EE Times Japan/EDN Japan編集部は12月28日までオフィスに出社していましたが、私は月曜日から年末休みモード全開で過ごしてしまいました。
この時期は、ネタが少ないのが悩みのタネです。そのため、編集長から「年末企画出して、IoT関連で」という大変ざっくりとした指令が届きました。センサーなどの統計情報をまとめるか、日本に上陸したばかりの「SIGFOX」など通信関係の動向をまとめようか……。しかし、せっかくの年末。堅苦しい感じにしたくありません。
そこで本記事では開き直って、私が気になっている、もしくは欲しいだけのIoTデバイスを10個まとめて紹介したいと思います!!! 編集長、申し訳ありません。
1つ目は、トリプル・ダブリュー・ジャパンが提供する排せつ予知ウェアラブル「DFree(ディーフリー)」です。最初に紹介するには若干ヘビーですが、開発者の優しさが詰まったIoTデバイスだと思います。公式Webサイトによると、DFreeは体に影響のない超音波センサーを利用し、体内の動きから排尿、排便のタイミングを予知します。
専用のテープ、ベルト型装着補助具を用いてDFreeを下腹部に装着し、Bluetooth経由でスマートフォンアプリと連携することで、排尿、排便のタイミングを事前に知らせてくれるそうです。2016年7月には鴻海精密工業(ホンハイ)系列の投資会社などから約5億円を資金調達し、神奈川県川崎市の介護施設で実証実験を開始したと発表しています。
開発のきっかけは、同社CEOの中西敦士氏が、留学中に引っ越しをしているとき、排せつ物をもらしてしまったことにあるといいます。体の不自由な方や子ども、老人など排せつで悩む人の生活を一歩進める製品として、開発を進めているそうです。
2つ目は、オムロンのネットワークカメラセンサー「HVC-C2W」です。HVC-C2Wは、人体検出や顔検出、表情推定など11種類の画像センシング機能を持つIoTデバイスで、認識した結果を無線LAN経由でスマートフォンなどに送ります。コンセプトは“家族目線”としており、用途別の専用アプリから認識結果を見ることができます。
例えば、赤ちゃん見守り用のアプリだと音声と動きを感知し、本気泣きの前にぐずり始めたら通知するといった機能が挙げられます。笑顔を自動で撮影したり、暗い場所でも撮影できたりするため、見逃しているかもしれない表情を後から見ることも可能です。私もめいがいるため、プレゼントしようか検討中です。
HVC-C2Wには、同社独自の画像センシング技術「OKAO Vision」が活用されています。OKAO Visionは約20年にわたり開発を続けてきた技術となっており、デジタルカメラやスマートフォンを中心に、これまで5億ライセンスの出荷実績があるといいます。
3つ目の紹介するは、Nest Labsのサーモスタットです。MONOistの「『家』を変えたサーモスタット『Nest』」によると、サーモスタットとは建物内の温度設定など空調を一元管理するための機器のことを指します。Nestにはさまざまなセンサーが搭載されており、蓄積したデータをアルゴリズムで解析することで、居住者の行動パターンや好みを判断し、自動的に快適な環境を作り出してくれるといいます。
Nest Labsは、Googleが買収したことでも話題となりました。家に帰ると猛烈に寒いこの季節ですが、帰宅時間や個々の好みに合わせて空調管理をしてくれたら最高です。日本は部屋ごとにエアコンを設置する文化があるため、普及は遠そうですが……。
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