ルネサス エレクトロニクスは、省電力広域(LPWA:Low Power Wide Area)無線ネットワーク標準化推進団体である「LoRA Alliance」に「スポンサーメンバー」として加入した。
ルネサス エレクトロニクスは2017年3月、省電力広域(LPWA:Low Power Wide Area)無線ネットワーク標準化推進団体の1つである「LoRA Alliance」に「スポンサーメンバー」として加入したと発表した。1年以内にはLoRa WANに対応したマイコンを製品化する予定だ。
低消費電力で比較的広いエリアをカバーできるLPWA無線ネットワークは、IoT(モノのインターネット)向けとして日本市場でも本格的な普及期を迎えつつある。このため、数種類のLPWA無線ネットワークが規格化され、一部でサービスも始まっている。
こうした中でLoRA Allianceは、LoRa WANの規格化と普及促進に向けた活動を推進している。ルネサスは今回、LoRA Allianceの最高位メンバーシップとなるスポンサーメンバーとして参画することになった。LoRa WANの仕様策定や推進活動に対して、主導的立場をとっていく予定だ。
ルネサスは今後、LoRa WANに対応するマイコンの開発を加速していく。小型パッケージ技術を採用し、基板への高密度実装を容易にするとともに、専有面積の削減などを行うことで、他社製品との差異化を図る。また、ソフトウェアを含む無線とマイコンのトータルソリューションを提供していく。この通信技術を小型低電力マイコンの「RL78ファミリー」などにも展開し、長期間バッテリー駆動が可能なセンサーネットワーク向け製品も用意していく計画だ。
なお日本では、ソフトバンクがLoRa WAN技術と、それを活用したエンドツーエンドのIoTソリューションの提供を2016年度中に始めると、2016年9月に発表している。
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