ソニーがE Inkと電子ペーパー事業の新会社を設立:商品の開発から販売まで
ソニー子会社のソニーセミコンダクタソリューションズと台湾のE Inkが、電子ペーパーディスプレイを活用した商品、その関連アプリケーションや連携プラットフォームの企画、開発、設計、製造、販売などを担う共同出資会社を設立することで合意した。
ソニーは2017年4月10日、同社子会社のソニーセミコンダクタソリューションズと台湾のE Inkが、電子ペーパーディスプレイを活用した商品、その関連アプリケーションや連携プラットフォームの企画、開発、設計、製造、販売などを担う共同出資会社を設立することで合意したと発表した。
新設する共同出資会社では、E Inkが持つ電子ペーパーディスプレイの技術に、ソニーの商品開発やマーケティングの知見を組み合わせ、電子ペーパーディスプレイを活用した新商品や新システムなどを創出していく方針。また、パートナー企業とのサービスやシステム連携などに基づく事業の展開を、さまざまな業態の事業者に働きかけ、市場の活性化や新市場の創造を目指す。
共同出資会社は台湾に本社を置き、日本には子会社を置く予定(2017年4月設立予定)。資本金は4億2000万台湾ドル(約15億円)となる。主要株主となるE Inkの子会社と、ソニーセミコンダクタソリューションズの合計出資比率は約70%。残りの株式はベンチャーキャピタルが保有する見込みだ。
共同出資会社の取締役会は、E Inkとソニーセミコンダクタソリューションズが任命した取締役で構成する。ソニーセミコンダクタソリューションズの社長である清水照士氏が取締役を務め、E Inkの社長でもあるJohnson Lee氏が会長を務めるという。
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