研究グループは、新開発の伸縮性導体ペーストと伸縮性配線プロセスを用いて、テキスタイル上に圧力と温度のセンサーを作製した。その工程はこうだ。まず、伸縮性に優れたポリウレタン基材上に、センサーを全て印刷プロセスで作製。このシート状のセンサーを、テキスタイル基材上に転写した。この時、テキスタイル同士の接着などを行うホットメルトを用いて貼り付けた。
このような製造プロセスだと、伸縮性に優れたセンサーをテキスタイル上でも比較的簡単に作製できる。高伸縮性センサーを活用することで、人間の動きをより正確に読み取ったり、ロボットに人間並みの皮膚機能を持たせたりすることも可能になるという。
今回の研究成果は、英国時間2017年5月15日に英国科学誌「Nature Materials」のオンライン速報版で公開された。
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