センサーに関する新しい展示会「Smart Sensing 2017」が2017年6月7〜9日に開催される。主催者に同展示会の狙いや見どころを聞いた。
2017年6月7日から9日までの会期で、センサーに関する新たな展示会「Smart Sensing 2017」(スマートセンシング2017、会場=東京ビッグサイト)が開催される。Smart Sensing 2017とは、一体どのような展示会なのか――。Smart Sensing 2017の主催者であるJTBコミュニケーションデザインでトレードショー事業部事業開発局長を務める長谷川裕久氏に、開催の狙いや見どころなどを聞いた。
「IoT(モノのインターネット)と言えば、クラウドサービスの話題が先行しがち。クラウドとともに重要なIoTの構成要素であるデータを取得する部分への注目度は比較的低い。データを取得する部分は、日本のモノづくりが生かせる領域で、特にセンサー領域は競争力が高い。そうした競争力のある日本のセンサーメーカーにとって新しいビジネス機会を提供することが目標」と長谷川氏は、Smart Sensing 2017の狙いを説明する。
そして長谷川氏は「あくまでセンサビジネス機会創出のための展示会であり、展示会を1つのゴールの場にしたい」と付け加える。通常、展示会は、出展者と来場者が出会う場として開催され、展示会からビジネスがスタートする。しかし、Smart Sensing 2017は、スタートの場と正反対の“ゴールの場”になるのが理想だという。
Smart Sensing 2017では、ビジネスマッチングシステムを設け、展示会開催前から来場者と出展者の出会いの場を提供。そして展示会場に商談エリア「ビジネスマッチング会場」を設け展示会場でより具体的なビジネスの打ち合わせを行ってもらおうという趣向だ。「第1回の開催ということもあり、まだまだビジネスマッチングシステムは浸透していないが、多くの登録も得ている。開催2日目の終了時点まで、ビジネスマッチングシステムの利用は可能なので、積極的に活用してほしい」と呼び掛ける。
展示会規模は現状、35社52小間の出展が決定。来場者数は8000人以上を見込む。「センサーメーカーを中心に、センサーネットワーク構築に不可欠な要素技術ベンダーなどが出展する。少し小間数が少ないと思われるかもしれないが、各出展者にはそれぞれのブースで商談スペースを設けず、ビジネスマッチング会場の利用を促してきた。ブースでは技術、製品の展示に特化してもらい、ビジネスの打ち合わせ、商談はビジネスマッチング会場でより活発に行ってもらう」(長谷川氏)
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