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Intersil、フルHD液晶用ビデオプロセッサ後方確認用映像を瞬時に表示

ルネサス エレクトロニクスの子会社であるIntersil(インターシル)は、フルHD(1080p)対応のLCDビデオプロセッサIC「TW8844」を発表した。車載用リアビューカメラ装置などの用途に向ける。

» 2017年07月13日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

表示画面がフリーズしても瞬時に切り替え

 ルネサス エレクトロニクスの子会社であるIntersil(インターシル)は2017年7月、フルHD(1080p)対応のLCDビデオプロセッサIC「TW8844」を発表した。車載用リアビューカメラ装置などの用途に向ける。同時にTW8845も発売する。

TW8844/TW8845の外観

 新製品は、MIPI-CSI2インタフェースに対応するTW8844と、BT.656インタフェースを備えたTW8845の2製品。いずれも、米連邦自動車安全基準である「FMVSS-111」規格の要件をクリアしている。車両を起動させてから0.5秒未満で、グラフィックオーバーレイの処理を施したライブビデオを表示させることができるという。

 搭載しているNTSC/PALアナログビデオデコーダーは、差動や疑似差動、シングルエンドコンポジットビデオ入力をサポートする。また、2つの独立したデジタルRGB入力ポートやLVDS OpenLDI入力ポートなどを備えるなど、アナログまたはデジタルHDカメラからの複数ビデオ入力に対応することができる。

 TW8844/TW8845には、フリーズを検出する機能もハードウェアで組み込まれている。これにより、リアカメラ装置などを制御しているOSがフリーズやハングアップを起こしても、迅速かつ柔軟に対応することができる。同ICには装置内のSoCやカメラ出力を監視する機能が搭載されており、常にフリーズや異常な映像などの状況を確認している。システム上の問題が発生すれば、SoCをバイパスさせてリアビューカメラのビデオ映像を瞬時に表示させることができる。必要に応じて、カメラモジュールとディスプレイ装置のシグナルパスを、インフォテインメントシステムなどから切り離すことも可能だという。

 この他、最大1080pに対応する2つの独立したH/Vスケーラーや、自動コントラスト調整、ホワイトバランス調整、ガンマ補正などの機能を搭載した。動作温度範囲は−40〜105℃でAEC-Q100 Grade-2に準拠している。

 TW8844/TW8845は、外形寸法が14×20mmの156端子LQFPで供給する。価格(1000個一括購入時の単価)は、TW8844が10.00米ドル、TW8845は9.50米ドルである。

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