豊富なコンデンサー群でIoTを支える、日本ケミコン：CEATEC 2017 開催直前情報

日本ケミコンは2017年10月3〜6日に開催される「CEATEC JAPAN 2017」（千葉・幕張メッセ）で、「あらゆるシーンでIoT（モノのインターネット）を支える信頼のブランド」というテーマの下、主力製品のアルミ電解コンデンサーや、自動車向けに採用が伸びている導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーなどを展示する。

[EE Times Japan]

「CEATEC JAPAN 2017」の開催近づく

　2017年10月3〜6日の4日間、「CEATEC JAPAN 2017（シーテック ジャパン／以下、CEATEC 2017）」が、千葉・幕張メッセで開催される。2016年から、これまでの「最先端ITとエレクトロニクスの総合展」というテーマを改め、「CPS（サイバーフィジカルシステム）／IoT（モノのインターネット）の展示会」として開催されている。

　CEATEC 2017の開催に先立ち、アイティメディアが運営するEE Times Japan、EDN Japan、MONOist、スマートジャパンの4メディアではCEATEC 2017の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントレポートを多数紹介していく→4メディア合同「CEATEC JAPAN 2017特集」。

　本稿では、日本ケミコンの出展内容について紹介する。

「あらゆるシーンでIoTを支える信頼のブランド」

　日本ケミコンのCEATEC 2017のテーマは、「あらゆるシーンでIoT（モノのインターネット）を支える信頼のブランド」である。ビッグデータやAI（人工知能）がもたらす新たな価値が幅広い分野でイノベーションを起こし、さまざまな機器がつながることで、より豊かな社会が実現されようとしている中、日本ケミコンは「こうした革新的技術の発展に貢献すべく、先端技術を駆使して開発した信頼性の高い電子部品を提供する」と述べている。

　展示では、まず主力製品のアルミ電解コンデンサーで、小形品から大形品まで用途に合わせた製品提案を展開する。特に、自動車向けに採用が伸びている導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーや、樹脂モールド形の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーといった、独自技術による高付加価値品の展示に力を入れる。

アルミ電解コンデンサーは、用途に合わせた製品を豊富にそろえる（クリックで拡大） 出典：日本ケミコン

自動車向けに採用が伸びている導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー（クリックで拡大） 出典：日本ケミコン

　電気二重層キャパシター「DLCAP」の展示では、自動車のエネルギー回生用途で実績のある大容量品を中心に、用途に合わせた各種キャパシターモジュールを紹介する他、2017度に量産を開始する予定の新製品として、リード形製品も展示する。

　大容量型に特化した積層セラミックコンデンサーや、安全性を向上した不燃タイプのセラミックバリスタ、巻線レスの独自構造を採用したアモルファスチョークコイルなど高機能部品を幅広く紹介する予定だ。

電気二重層キャパシター「DLCAP」（クリックで拡大） 出典：日本ケミコン

　さらに、ブース内では、自動車の「電源失陥対策」に提案するキャパシターモジュールや、車載カメラや防犯カメラに適したCMOSカメラモジュールのデモ展示を行う。色素増感太陽電池と小形キャパシターを組み合わせた「IoTセンサーモジュール」のデモでは、ブース内の照明で発電したエネルギーを使って温湿度センサーを動作させる様子を見ることができる。

　日本ケミコンは、「カーエレクトロニクス」「産業機器インバーター」「新エネルギー」「生活家電」「ネットワーク」の5つの市場を戦略市場として新製品開発を推進している。特に、2017年度にスタートした3カ年の中期経営計画においては、「カーエレクトロニクス」「産業機器インバーター」「生活家電」の3市場への対応力を重点的に強化していくという。カーエレクトロニクスの分野では、自動車の電子化や電動化、ADAS（先進運転支援システム）や自動運転技術の高度化に貢献する高信頼性製品開発を加速する他、工作機械や産業用ロボット、インバーター家電、スマート家電など、「当社の技術力を生かせる市場への製品提案を一層強化していく方針」（日本ケミコン）とコメントしている。

CEATEC JAPAN 2017（CEATEC 2017）

会期	2017年10月3日（火）〜6日（金）
時間	10：00〜17：00
会場	千葉・幕張メッセ
日本ケミコン	ブースNo．：D043

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