東芝情報システムは、ファイアウォール内側にある組み込み機器を、安全かつ低コストで、リアルタイムに操作できるIoT(モノのインターネット)接続基盤ソフトウェアパッケージ「NetNucleus Cloud Hub」を発売した。
東芝情報システムは2017年9月、ファイアウォール内側にある組み込み機器を、外部より安全かつ低コストで、リアルタイムに操作できるIoT(モノのインターネット)接続基盤ソフトウェアパッケージ「NetNucleus Cloud Hub」を発売した。
NetNucleus Cloud Hubは、双方向通信を実現するための技術規格「WebSocket」に対応している。このため、ファイアウォールの設定を変更しなくても、既設のインターネット回線を利用して、遠隔地から企業内や家庭内に設置されたIoT機器をリアルタイムに操作することができるという。通信にはTLS(Transport Layer Security)を採用しており、セキュリティは十分に確保される。
NetNucleus Cloud Hubを用いると、通信コストや設備コストの節減も可能だという。一般的なシステムだと、クラウドに接続する機器が増加すると、その規模に応じてサーバ機器の増設やSIMカードの追加契約にかかわる費用が新たに発生する。NetNucleus Cloud Hubでは、既設のインターネット回線を利用するため、追加の通信費用は発生しない。また、独自の負荷分散技術により、10万台規模の機器を同時接続しても、エントリークラスのサーバ2台で対応することが可能だという。
NetNucleus Cloud Hubは、東芝研究開発センターが開発したソフトウェアをベースに、同社がパッケージ化した。同社は今回の製品を含めて、組み込み機器に特化したIoT事業で、年間10億円規模の売上高を目指している。
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